起業家たちの「頭の中」

SHOWROOMの代表取締役社長・前田裕二氏

アーティストやアイドルによるコンテンツ配信が無料で視聴でき、誰でもすぐに生配信が可能な“夢を叶える”ライブ配信プラットフォーム『SHOWROOM』。急成長する同サービスの運営会社SHOWROOMの代表取締役社長・前田裕二氏に、起業家としての心得や事業戦略についてドリームインキュベータの小縣拓馬が聞いた。(全6話)※本記事は2017年5月に実施したインタビュー内容を基に作成しております。


壁をぶち破るのは原動力の強さ

──起業家にとって大事な3つの素養を挙げるとすれば何でしょうか?

たくさんありますが、あえて3つにまとめるなら、「原動力(モチベーションの源泉)」、「他者への想像力」、そして一つ一つの行動に仮説を持ち行動する「仮説思考の力」ではないでしょうか。

──詳しく教えてください。まず原動力というのは?

ベンチャーはキラキラした世界のように見えるかもしれませんが、実際には苦しい局面がかなりの頻度で訪れます。当然、楽しいことやワクワクすることもたくさんありますが、それを上回るチャレンジが連続して降りかかってきます。それを跳ね除けるのにはそれなりの馬力が必要ですが、その源泉があるのとないのとでは、苦境時の立ち上がりが大きく違うということです。

それはもしかしたら「モテたい」とか「将来金持ちになって馬主になりたい」といった身近なわかりやすいことかもしれないし、「社会に対して大きく貢献したい」といったことでもいいと思っています。なんでも構わないので、辛くなったときに寄り掛かれる何かが無いと、やっていけない。

SHOWROOMにもこの3年のうちに、チームが崩壊寸前に追い込まれるようなヤバい時期が3、4回はありました。よくある社員の士気調査を行ってみると、スコアは本当にズタボロで、エンジニアとビジネスの間に亀裂が生じて組織が崩壊寸前しかけたこともあります。

そんな壁を乗り越えられたのは、チームメンバーのサポートや愛情も大きかったですが、自分自身を見つめると、やはり自分を突き動かす煮えたぎるような原動力があったからです。

文=小縣拓馬 提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

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