2010年代に広まった「最も怪しい」5つの健康法

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3. ジュースを飲もう

ジュースを飲むことは、果物や野菜を食べることほど健康的ではない。ジュースにすることで摂取する糖分が増え(そう、野菜にも糖分は含まれているのだ)、最も健康に良い食物繊維が取り除かれてしまうからだ。

また、果物や野菜に含まれるビタミンを高濃度にして大量に摂取する必要がある人はいない。余分に取ったビタミンCは尿と一緒に排出されるし、ビタミンAなどその他のビタミンは、取りすぎれば肝臓に負荷をかける可能性がある。

市販されているジュースを買うときには、栄養成分表示を確認するべきだ。「砂糖無添加」と書かれているものには、サービングサイズ(一人前の分量)当たり50g(ティースプーン10杯分)以上の「天然の砂糖」が含まれていることが多い。

4. たばこよりもベーピング

電子たばこメーカーが明らかに10代までの子どもと若者をターゲットとした宣伝活動を行った結果、中学校でも高校でも流行が広がり、ニコチンに依存する若者が増加した。

それだけでも十分に深刻な問題だが、さらに重大な問題となったのは、電子タバコが原因で肺疾患にかかる人が急増。死者も出ていることだ。原因は許可を得ずに生産された、または質の悪いベーピングオイルに使われていたビタミンEアセテートや大麻だとされており、電子たばこのメーカー各社は自らに直接的な責任はないとしている。

だが、いずれにしても当初はタバコに依存している成人にとってのより健康的な選択肢とされていた製品が、複数の命を奪うものになったことに変わりはない。

5. 女性には「ヨニ・エッグ」がお勧め

女優のグウィネス・パルトロウが手がけるライフスタイル・ブランド、グープ(goop)によって広まった「ヨニ・エッグ」は、一部の人たちにとっては強さと平静の源だという。だが、産婦人科医を含むほとんどの医師にとっては、これは感染症の原因だ。

ヨニ・エッグは卵型をした翡翠で、これを膣に入れることで性的なエネルギーが高まるとうたわれていた。だが、パルトロウは結局、虚偽広告で提訴され、和解金14万5000ドルを支払うことに合意している。

ヨニ・エッグのほかにも、膣に蒸気を当てるよもぎ蒸し、膣の若返りや洗浄など、医学的、あるいは健康上の効果が確認されておらず、同時にリスクを伴うものが数多くある。膣には元々備わっている解毒のためのシステムがある。そのため医師が感染症の治療などのために勧める方法以外は、効果よりも害をもたらす可能性が高い。

編集=木内涼子

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