起業家たちに聞いた「今年買ってよかったもの」── 2019年のベストバイに選ばれた商品とは?

shutterstock


3. コト(体験)への投資

ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズの決勝戦チケット

選出者:野口卓也(バルクオム)

・コメント
「井上尚弥選手とノニト・ドネア選手がともに自身のポテンシャルを大きく上回り死闘を演じた一戦は、生涯忘れられないであろう感動を得られました」(野口)

東京五輪のチケット

選出者:伊藤圭史(playground)

・コメント
「2020年に向けて2019年、1番の買い物だったと思っています。「高いからあまり申し込まなかった」「正直面倒」「別に家でもよくない?」と思っている人も少なくなかったと思いますが、来年の今頃には一生に一度の盛り上がりを前に行かなかったことを後悔する人が続出すると思います。私自身、正直、ラグビーワールドカップには乗り遅れてしまったので、オリンピックはいくらかけても絶対に行きたいと思い、枠が許す限り申し込み続けた結果、なんとか8枚チケットを買うことができ、とても満足しています。まだ買ってないという方は公式二次流通などのチャンスを逃さず申込みすることをオススメします」(伊藤)

ガンズアンドローゼズのライブのVIPチケット

選出者:中嶋汰朗(ROXX)

・コメント
「通常料金の4倍ほどの金額ではありましたが、目と鼻の先で自分が一番好きなアーティストのライブを観られたことは、何よりも素晴らしい体験でした。デビューから30年。50歳を超えても3時間に渡るショーを完璧に演り切るロックスター達は、10代の頃に憧れていた時の気持ちを思い出させてくれただけでなく、これからも自分を信じて頑張っていこうと今の僕の背中を押してくれました」(中嶋)

リブセンス桂大介氏が主催のコミュニティ「贈与論」への参加

選出者:石田健(マイナースタジオ)

・コメント
「最初は個人的な友人関係という理由で参加したのですが、「自分が毎月なにか(どこか)違う対象に寄付をする」という行為が新しく、面白い経験になっています。応援消費という考え方に個人的には少し違和感もあるのですが、単なる価値交換以上の意味が付与される消費は、これからも増えていくと思いますし、そのひとつの形態に寄付があるのは面白いと思います。個人的な投資先にANDARTやTiger Lily Tokyoがありますが、こうした企業は経済合理性を超えた何かを売っているように思います。お得やコスパを超えて、自分の消費になにか意味付けをしたいという感覚は、インフルエンサーの薦める商品を買うという行為も含めて、大きな潮流な気がしています。大きな社会変化のひとつかもしれませんし、次のビジネスチャンスもこうした場所にあるのかもしれません」(石田)

Six Senses Uluwatu(バリ)への宿泊体験

選出者:石井リナ(BLAST)

・コメント
「実用的なところだと、クイーンベッドや、日々の自分のテンションをあげるための洋服やブーツなどですが、ベストバイとなると、モノより体験のほうが満足度は高く、Six Senses Uluwatu(バリ)への宿泊体験が個人的には一番でした」(石井)
次ページ > 世界一快適なシューズ

構成=新國 翔太

ForbesBrandVoice

人気記事