ビジネス

2019.12.31 16:00

ステマ問題はなぜ繰り返されるのか。まつゆう*と徳力基彦が語る、ネットリテラシー

徳力基彦さんとまつゆう*さん


大事なのは「企画力」、インフルエンサーマーケティングの成功事例
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イベントでは、インフルエンサーマーケティング業界に精通する2人が、成功事例だと思う企画をそれぞれあげた。

カルチエ(まつゆう*)


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高級ウォッチ&ジュエリーブランドのカルティエが「カルチエ」という高級コンビニを作った。普段コンビニは安くて買いやすく、私たちが便利に使う場所だ。それをカルティエがラグジュアリーな空間に仕立てた。例えば、陳列されているカップラーメンのなかに有名レストランのチケットが入っている。その価格は、1個1万円で売っている。
 
「インフルエンサーがフォトコールでの写真だけでなく、そこで商品を自発的に購入してSNSにアップしていました。ハッシュタグ検索すると多面的な投稿が集まっていて、企画の勝ちだなって思いました」とまつゆう*は絶賛する。


カメラを止めるな!(徳力基彦)



2017年に公開された邦画「カメラを止めるな!」。限られた予算のなかで、インディーズ映画ながら、SNSの口コミ効果で全国公開へと拡大した。映画賞を数々受賞し、話題作となった。
 
「去年の『カメラを止めるな!』の現象にすごい影響を受けました。この現象もある意味でいうと、インフルエンサーマーケティングっぽい面もあります。最初にカメ止めを見た人の中に、水道橋博士さんや指原莉乃さんがいて、影響力のある彼らがプッシュしたという意味で大きな反響がありました」と徳力さんは語った。
 
また、上田監督や出演者演者の人たちが、感想をツイートした人たちに丁寧にいいね!やコメントを返していたことに対しても、このようにコメントをした。
 
「以前、カメ止め主演女優のしゅはまさんに『丁寧にコメントしていますね』と伝えたら、『私は苦労していた期間が長かったから、きちんと反応が返ってくる喜びがわかるんです』とおっしゃっていました。自分が感動した映画の主演女優さんがツイッターの投稿にコメントしてくれたら、そりゃこっちも感動してさらに応援したくなくなりますよね」
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文=井土亜梨沙、写真=曽川拓哉

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