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働き方革命最前線 ─ポストAI時代のワークスタイル

LightField Studios / Shutterstock.com

会社の人間関係のなかで最も多い悩みといえば、「気の合わない人とうまくやっていかなければならない」というものだと思います。

僕の場合、クライアントに対して新しい提案をするとき、賛成してくださる人もいれば、必ず反対派の意見も聞くことになります。つまり仕事をしていくうえでは、チーム内で意見や考えが対立してしまう状況は必ずといっていいほど起こるものです。

ではどうしたらいいのか? 今回は、意見が対立してしまう相手とスムーズな協力関係をつくるコツを紹介します。

例えば、あなたの目の前に巨人ファンと阪神ファンがいて、どちらが上かについて闘論しているとします。さて、彼らを仲良くさせるにはどうしたらいいでしょうか? 

ここで大事なのは、「抽象度の階層」を上げることです。例えば、“巨人ファン”と“阪神ファン”の抽象度を上げると、”野球ファン”になります。お互いをチームで分けてしまうと対立してしまうけれど、同じ“野球ファン”として共通項を見い出せば、同じ趣味趣向を持った仲間として融合することができるのです。

“野球ファン”である彼らに共通の課題ができると、お互いの仲はさらに良くなります。例えば2019年はラグビーやサッカーが非常に盛り上がり、次はいよいよオリンピックが始まるので、あらゆるスポーツにスポットが当たるでしょう。

一方で、いつもより野球がフォーカスされにくくなるかもしれません。そこで、「阪神ファンも巨人ファンも、同じ“野球ファン”として野球を盛り上げよう!」と課題設定ができれば、いつもは分裂している野球ファン同士が、一致団結できるのです。

対立状態にある者同士は、抽象度の階層を上げていき、その先に新たな課題設定をすることで絆を深めていくことができます。実はこれらは、ジャンプ漫画でよく見られる法則です。

例えば「スラムダンク」の桜木は、同じチームの流川をライバル視しますが、他校との試合になれば協力し合う仲間になります。また、県大会ではライバルだった別の高校の選手たちは、全国大会では応援してくれる仲間になります。さらに「ドラゴンボール」の場合は、戦う相手が他の惑星なので、地球全体が仲間になる、といった具合です。つまり、抽象度の階層を一つ上げると仲間が増えていくのです。

逆もしかりで、階層を下げて条件をより具体的にすることで、共通項を見つけることもできます。例えば巨人ファンも阪神ファンも、「長打で一発逆転好き」というような詳細な好みを設定すれば、よりコアな仲間を見つけられるでしょう。

文=尾原和啓

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