ビジネス

2020.01.03

100ドルの元手で起業はできるのか?

Tutik_P / Shutterstock.com


・ウェブサイト
ウェブサイトはどの業界で起業するにも必須だ。資金に余裕があればプロにデザインを依頼できるが、予算が限られているなら無料のサイト構築ツールを利用することもできる。ウェブサイトを解説することで、インターネット上で見込み客に対して自分の存在をアピールし、やり取りをする前から信頼感を与えることができる。

・マーケティングと広告
新たな顧客獲得のためには、しっかりとしたマーケティングや広告の戦略を立てるのが理想的だ。しかし起業したての時期は、口コミによるマーケティングでコストを抑えることもできる。自分の商品やサービスに満足してくれた初期の顧客に、他の顧客を紹介してもらえないか聞いてみよう。

・従業員
ビジネスの内容によっては、立ち上げ時から従業員を必要とする場合もある。しかし小規模事業の場合、当初は自分ひとりだけで何とかなることが多い。従業員の雇用には費用がかかるため、誰かを雇うのは準備が整ってから、つまり従業員を維持できる程度までビジネスが成長してからにしよう。

ビジネスプランの重要性

初期投資の規模にかかわらず、成功する上で最も重要なのが、ビジネスプランの作成だ。これにより、ターゲット層や競合、マーケティングの成功に必要なこと、さらには長期的な資金繰りについての指針が立てられるとともに、全体的なコストを試算して主要な競合に対する勝率を最大化する戦略を立てる機会ができる。元手の資金が少ないのであれば、このリサーチ段階に十分な時間をかけることで、その不足を補おう。

資金面で大きく切り詰めた質素なビジネスモデルでも、100ドルでは足りない場合があるが、それでもその差を埋める方法はある。大規模かつ複雑なビジネスの場合は、エンジェル投資家やベンチャーキャピタル(VC)に話を持ち掛けることを考えるかもしれない。だが、初めての起業で小規模な事業を立ち上げる場合は、ローンを組んだ方が良いだろう。

数千ドル(数十万円)程度の出費なら、人生を左右するようなリスクとはならないだろう。立ち上げるビジネスに相当の自信があるなら、クレジットカードに頼る手もある(ただしこの方法はお勧めしない)。

結論として、100ドルでもビジネスを始めることは可能だ。ビジネスの内容は限られ、最初からすべての希望を叶えるのは難しいかもしれない。しかし、それにより強固な土台を築き、それを最終的に夢のビジネスへとつなげることはできる。まずはそれで十分ではないか?

編集=遠藤宗生

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