I cover nearly every aspect of the real estate market.

ポルトガル北部の港湾都市・ポルト(EyesWideOpen / Getty Images)

欧州の主要な不動産市場は2019年、英国の欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)によって大きな影響を受けた。当初は春に予定されていたブレグジットは、同国以外の都市での不動産投資に対する関心を大幅に高めた。

だが、実際にはブレグジットは延期となり、その結果、不動産を購入するなら離脱の影響が欧州経済全体に広がる前にすべきとの見方が広がり、需要が急増。この地域では投資に適した物件を見つけることが難しくなった。

そうしたなか、世界70カ国の不動産仲介業者565社からなるコンソーシアム「LeadingRE」が2020年を前に、いま欧州で不動産投資を検討すべき都市だと考えるのは、次の6都市だという。

・ナポリ(イタリア)

ナポリでは2019年、前年に比べて不動産の取引件数が15%増加した。首都ローマから電車で1時間の距離にある地中海沿岸のこの都市は、気候が温暖で、カプリ島やイスキア島にも近い。人口密度が高いローマより人気を集めているのは、こうした理由によるものだ。

・ムジェーヴ(フランス)

モンブランの山麓にあるムジェーヴは、欧州各国から多くの人が訪れる人気のスキーリゾート。地元の不動産仲介業者アントニン・アラールによると、2019年中に物件を購入した外国人の割合は2018年と比べて、英国が5%から15%に、スイスが20%から25%に増加したという。

2ベッドルームの「シャレー」スタイルのコンドミニアム、または一棟独立のコテージは、最も低価格の物件でおよそ50万ドル(約5470万円)となっている。

・セーケシュフェヘールヴァール(ハンガリー)

観光地として人気のバラトン湖とヴェレンス湖の中間に位置するセーケシュフェヘールヴァールは、主に首都ブダペストとの間をつなぐ鉄道路線の利便性が大幅に向上したことにより、2019年の住宅販売戸数が前年から17%増加した。

LeadingREの関係者は、「経済成長と不動産市場の活況により、投資先としてのハンガリーの魅力は高まっている。欧州全域から注目が集まっている」と述べている。

・バトゥミ(ジョージア)

ジョージアで3番目に大きい都市であり、黒海に臨む港湾都市のバトゥミは、人気のリゾート地でもある。現時点では新たな建築物の高さ制限がなく、開発業者らはその機会を最大限に活用。着工件数も増加している。

住宅需要の伸びを受け、バトゥミでは2018~19年、一戸建てとコンドミニアムを合わせて2万2752戸(推計)が建設された。

・ポルト(ポルトガル)

ポルトガルの不動産会社INSポルトガルによると、需要の増加で良好な投資対象が急減している首都リスボンの次に検討すべき都市は、ポルトだという。ポルトの住宅販売件数は2019年、前年比で15%増加。価格はリスボンより30%ほど安い。

ポルトガルは「(一定額の投資や不動産の購入で居住権や市民権を取得できる)ゴールデン・ビザ」がより少ない金額で手に入る国の一つでもある。同社によれば、住宅購入者に占める外国人の割合は、過去3年間でおよそ10%から30%程度に増加したとみられている。

・ロッテルダム(オランダ)

複数の国を流れるマース川の河口に位置するロッテルダムは、アムステルダムに次ぐオランダ第2の都市。欧州最大の港があり、「マース川沿いのマンハッタン」とも呼ばれる。

投資先としてより都会的な場所を探しているという人には、ロッテルダムは検討すべき都市だという。住宅価格は2019年、前年比で約10%上昇。新築住宅の価格は平均でおよそ20%値上がりしている。

編集=木内涼子

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