助けを求める
大きな影響をもたらすための方法について、上司や同僚の知恵を求めることをためらってはいけない。また、社内で変化を起こせた実績のある人に話を聞こう。革新的なアイデアがまだなかったとしても、いざ思いついた時に人から学んだことを生かせるように、今のうちから実行しても良い。コーエンとリーバイは、該当分野で影響を生み出している多くのリーダーに会い、そのやり方を学んで自分の取り組みに関するフィードバックを得ていた。
同じ心意気の人と交流する
自分が学べる人々は常に存在する。そうした人を見つけ出そう。「私は2018年のコトリンカンファレンスに出席し、無料で参加できるようにボランティアをすることにした」とリーバイ。「おかげで社外の多くのエンジニアと会うことができ、その機会を使って質問をしたり、イントゥイットでの自分の取り組みについて共有したりできた」
こうした場に身を置かず、質問や共有をしなければ、自分のスキルやアイデアを真に磨き上げる機会はないかもしれない。面識がなかったとしても自分から接触し、人と会うことを恐れないこと。
何を達成したいのかを明確にする
社内で変化を起こすにはまず、明確で測定可能な目標を設定する必要がある。リーバイは「私たちは当初、500人のエンジニアにコトリンを紹介し、そのうち90%にコトリンでプログラミングを初めてほしいと考えた。最終的にこの目標を上回り、社内エンジニア370人と社外エンジニア2478人と接触することができた」と語る。
相手に共感する
アクティブリスニングを実行し、相手の立場に立って、その視点を真に理解するように心がけよう。「コトリンをイントゥイットに導入しようとした時、私たちは従業員の当時の心境や、導入に際しての障壁を認識する必要があった。こうして共感することにより、どんな質問にも答えられ、特定の質問やフィードバックの裏にある意図を理解することもできた」とリーバイ。
リーバイのチームは当初、コトリンを学ぶことに消極的だった。ある男性エンジニアは、新たな言語を使わなくて済むように、コトリンのあら探しを続けた。リーバイは当初、彼がなぜそこまで抵抗するのかが分からなかったが、後に彼が他の仕事で既に手一杯であり、家でもやらなければならないことがあることを知った。そのためリーバイらは就業時間中に皆で一緒に学べるような研修プログラムを作成。上司も学習に必要な時間を把握するようにした。