2020年の旅行トレンド 予想される8つの変化

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旅行好きの間での人気の旅先が年々変化するのと同じく、旅のトレンドも時代とともに変化を遂げてきた。近年の旅行トレンドには、没入型の旅、持続可能な旅、親と一緒の旅、さらには祖父母と一緒の旅などがある。こうした旅には全て何らかの利点があるが、旅のトレンドは継続的に進化している。

2020年は、以下の8つの旅行トレンドが新たに出現するだろう。中には、あなたの旅の習慣や好みに合致するものがあるのではないだろうか?

1. 2カ国の組み合わせ

高級旅行情報サイト「バーチュオーソ(Virtuoso)」によると、旅行者の間では2カ国を組み合わせた旅の人気が高まっている。バーチュオーソの旅行アドバイザーらは、珍しい旅先の組み合わせの手配をすることが増えているという。

そうした旅行者は、地理的に近い2カ国を訪れるのではなく、山岳地帯に滞在してから海辺へと移ったり、旅の半分を都市部で過ごして残り半分は自然にあふれた場所に移動したりしている。

2. 旅先への影響の抑制

ブッキングドットコムは、旅行者が2020年にはさまざまな方法で旅先への影響を抑えようとすると予想している。オーバーツーリズムの悪影響を抑えるため、観光客誘致があまり行われていない都市や、人気度がそれほど高くない旅先に目を向け始めているほか、環境への悪影響が少ない移動手段を選ぶようにもなっている。

トレンディーな旅行者らは、世界で話題の観光地に飛行機で向かうのではなく、本当は素晴らしいのにそれに見合った関心を集めていない旅先に目を向けるようになり、自動車や列車などを使ってゆっくりと旅をするようになっている。

3. 列車の旅

飛行機の旅よりも列車の旅を選ぶ旅行者が増えているものの、ファーストクラスやビジネスクラスの体験が求められなくなったわけではない。二酸化炭素の排出量を減らしたいからといって、自らの基準を下げても良いとは思っていないのだ。

これにより、欧米ではぜいたくな列車の旅の人気が高まり、鉄道会社が五つ星の体験や豪華な設備、一流の娯楽や素晴らしい風景を含む旅を提供するようになるかもしれない。

4. 小旅行

旅をしたい人は増えているが、家族の世話や仕事、あるいは休暇日数の不足といった理由から、長期ステイができる人の数はそれほど多くない。また、いろいろな場所を訪れたい人も増えている。こうした人は、時間や資金が限られている中で、どうすればその願いをかなえられるだろう?

その答えとなるトレンドが、小旅行だ。1年に1度、1〜2週間旅に出る代わりに、2〜3日の小旅行を頻繁にする人が増えている。
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編集=遠藤宗生

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