新年にキャリアを変革するための5つの方法

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新年は、欧米では従来花火や祝典、新年の抱負の時期だが、現在はキャリア変革の時期でもある。

イスラエルのフリーランスサービスサイト、ファイバー(Fiverr)と英世論調査会社ユーガブ(YouGov)の新たな調査によると、米国の労働者10人中6人近くが、新年には仕事かキャリアに関するいずれかの要素を変えることを目指している。変化の対象として考慮されているのは、会社や業界、勤務地などだ。

こうした結果は、過去10年間で仕事が大幅に変化してきたことを明白にするものだ。人々が生涯同じ仕事に従事することはもはやなくなり、利益よりもやりがいが優先されている。

新年にキャリアを変革したい人は、次の5つのコツを実践しよう。そうすれば移行のプロセスを通じ、あなたを導いてくれるはずだ。

1. 一歩後ろに下がる

キャリアの変革を考えている場合、その理由を自問するのに良いタイミングは今だ。一歩後ろに引き、その理由を考えよう。キャリアを変えたい理由は上司が嫌いだからだろうか、それとも今の仕事が本当に好きではないからだろうか?

恐怖心を基盤とした決断をしないように。会社のレイオフ(一時解雇)が怖いからという理由で起業を考えているのであれば、それは起業を追求する理由として良くない。目標は、嫌いなものから逃げることでなく好きなものに向かって走ることだ。

充実感を感じるためには、将来のキャリアがあなたの価値観や優先事項と合致しているようにしなければならない。あなたにとっての最優先事項が家族であれば、1年に42週間出張が必要な仕事はふさわしくないはずだ。

2. フリーランスになるのを考える

またファイバーやユーガブの調査からは、多くの労働者がより高い柔軟性や遠隔勤務の可能性、心から熱意を感じられるキャリアを求めていることも示されている。これがあなたに当てはまるようであれば、フリーランスのキャリアを考えてもよいだろう。

米クラウドソーシング大手のアップワークと米非営利組織フリーランサーズ・ユニオンが支援した6回目の年次調査『Freelancing in America(米国でのフリーランス業)』によると、フリーランスを長期的なキャリアパスとして考える人がますます増えている。フルタイムでフリーランス業を行う人の割合は、2014年の17%から、2019年には28%になった。

それだけではない。フリーランスの米国での収入は米国内総生産(GDP)の5%に迫る1兆ドル(約110兆円)近くとなり、建設や輸送といった業界よりも経済に貢献している。フリーランス業の最も一般的な業種は特殊技能サービス業で、フリーランスの45%がプログラミングやマーケティング、情報技術(IT)、ビジネスコンサルティングなどの分野に従事している。
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翻訳・編集=出田静

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