CNBCによると、年内にS&P 500の上昇率が29.6%を突破した場合、今年は6年ぶりの高リターンの年となる。さらに、31%を超えた場合、22年間で最も高い上昇率になる。
ここでは2019年の年初から12月20日までの間で、最も時価総額を高めた企業10社を紹介する(企業名に続く数字は時価総額の上昇分)。
アップル:4970億ドル
アップルの株価は今年大幅な上昇を遂げた。同社の時価総額は4970億ドル(約54兆円)の伸びとなり、1.25兆ドル近くに達している。アップル株は2019年後半に最高値を度々更新した。背景には好調なデバイスの売上と、動画ストリーミングの「Apple TV+」の立ち上げがある。
マイクロソフト:4080億ドル
テック業界でアップルと並んで大幅な成長を記録したのがマイクロソフトだ。クラウド事業を大幅に拡大した同社は今年、時価総額を4080億ドル高め、1.19兆ドルまで伸ばした。マイクロソフトの時価総額はアップルに近づいている。
グーグル:2140億ドル
デジタル広告と検索分野で他を圧倒するグーグルの時価総額は2140億ドルの上昇で、トータルで9340億ドル付近にまで伸びた。同社はAI(人工知能)や自動運転分野への投資にも注力している。
フェイスブック:2130億ドル
フェイスブックはコア事業であるソーシャルネットワークの利用者を拡大し、広告収入を伸ばした。同社はデータの管理で世論や当局の強い非難にさらされたが、インスタグラムやワッツアップの売上も好調だった。同社の時価総額の伸びは年初から2130億ドルに達し、5870億ドルを記録している。
アマゾン:1500億ドル
アマゾンの時価総額は2019年の年初から年末までに1500億ドル近く上昇し、トータルで8870億ドルに達した。背景にはクラウド部門のAWSや広告事業の好調さがある。
上記以外でこの1年で大幅に時価総額を伸ばした企業としては、金融関連のVisa(1150億ドルの上昇)、JPモルガン・チェース(同1110億ドル)、マスターカード(同1060億ドル)があげられる。
上位10社を締めくくるのはディズニー(同1000億ドル)と、P&G(同820億ドル)だった。ディズニーは動画ストリーミングのDisney+の立ち上げを成功させた。P&Gはコストカットの実施と、ブランドの統合化を行った。