先延ばしにする習慣を克服する方法

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私は先日、朝の7時半まで寝ていた日があった。私にしては珍しいことだ。朝のコーヒーを飲みながら、その日のウォールストリート・ジャーナルを読んでいたところ、夜に上質な睡眠を取ることが物事を先延ばしにする習慣を克服する一つの方法だと書かれていた。

これは興味深いことだ。私たちは、睡眠が生産性を向上させる方法の一つであると考えることはあまりなく、睡眠を怠惰さや、やることリストに挙げられた未完了のタスクと結びつけることが多いからだ。

しかし、『The Procrastination Equation(先延ばしの方程式)』の著者であるカルガリー大学のピアーズ・スティール教授は、エネルギー水準が低いときには意思の力も弱いと述べている。眠ることで脳は整理され、私たちは睡眠によって強くなる。混沌とした感情を抱えて眠りにつき、計画を持った状態で目を覚ますのだ。

年末の時期は確実に計画が必要だろう。プロジェクトを先延ばしにし、パーティーやエッグノッグを楽しむことは簡単だ。私も楽しみは好きだし仕事に依存しているわけでもない。しかし実際、顧客からはまだ必要とされているし、支払いを済ませ、チームの成長を支援する必要もある。つまり、この年末に終えるべき仕事は少なくとも少し残っており、それを終えるのは今しかない。

アンドレア・ピーターセンは先日、米紙ウォールストリート・ジャーナル上に先延ばしに関する有益な記事を掲載した。彼女は自身の人脈を当たり、年末休暇中でも普段でも活用できる、物事を完了させるための素晴らしいアドバイスをまとめている。

ピーターセンは、ニューヨーク市マウントサイナイ・アイカーン医科大学のロバート・シャクター臨床学准教授が指摘した、物事を完了できない20の理由について記している。その中でも大きな要素は完璧主義であることだ。

シャクターは、引き延ばすことによるメリットとデメリットを患者に書き出させるという賢い方法を採用している。「ネガティブな要素がポジティブな要素を大きく上回ることに気づけば、何か行動を起こしたいと思うはずだ」とシャクターは述べている。
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翻訳・編集=出田静

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