「遊び」で変わる地域とくらし


地元からも徐々に信頼を得て、参画する工場も年々増加。第1回の7年前は54社だったが、今年は113社と2倍以上に増えている。

集客数も伸び、いまは4日間で5万人が来場するイベントになった。新潟県外から40%と、県外の来場者も多いのが特徴だ。新幹線でのアクセスしやすさもあり、都内からの参加者も増えている。とくに若い女性の本物志向を捉えたのか、都内の女性層からも支持を受ける企画になっている。


「燕三条 工場の祭典」のべ来場者数推移

また、副次的な効果として、職人の移住者が増えてきている。技術を継承する人材を育成することは、工場においても課題のひとつとなっているが、イベントをきっかけに、20人を超える職人が移住した。

後継者育成塾として、座学の塾を開講することよりも、実際に関心がある人たちが工場に直接足を運び、その中で職人の想いを聞き、工場を見学してもらう方が移住効果も高いという。

工場の解放が産業の活性化に繋がる

「燕市と三条市には宝がいっぱいある。ただ地元の人たちだけだと気づかない点も多い。ここまで継続してきたことで、確実に観光資源となる手ごたえは生まれてきた。この魅力をもっと掘起こし、海外にも発信していきたい」

こう語るのは事務局の山田立氏だが、この言葉通り、近年は、台湾、ロンドン、シンガポールなど海外でのイベント出展も盛んで、「燕三条」ブランドの発信に積極的だ。

「燕三条 工場の祭典」を開催し続けたことで、ものづくりとしての「燕三条」ブランドの認知や存在感も高まっているという。工場を開放したことで、産業自体の活性化にもつながっていることは間違いなさそうだ。


何気ない工場の雰囲気が、一般の人を魅了する

連載:「遊び」で変わる地域とくらし
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文=内田有映 取材協力・写真提供=「燕三条 工場の祭典」実行委員会

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