元サッカー日本代表選手の中田英寿は、手土産選びのエキスパートでもある。現役を退いたタイミングで47都道府県を旅した際に、約2000の人やスポットを訪れた。そこで重宝したのが、日本各地の逸品の数々だったという。
ここでは、「KADOKAWA」協力のもと、中田英寿監修の書籍『に・ほ・ん・も・の』から、手土産に最適な3品を厳選して紹介する。
『に・ほ・ん・も・の』中田 英寿 (監修)/KADOKAWA
「口福コロッケ」(福内商店)
東京の浜松町で、老夫婦が三十数年営むコロッケ専門店。
「これほど旨いのは食べたことはない」「一度に、2、3個は食べてしまう。究極のおかずだと思います」とは、中田の書籍中の言葉。
「口福コロッケ」という名前の通り、「口の中においしいものが入ったら、人間、一番幸せだもんね。おいしいものを食べて、腹立てる人いないでしょ」と店主は語る。1個120円(税別)のコロッケは完全予約制(10個~)で受け付けている。日本橋高島屋、伊勢丹新宿店、伊勢丹浦和店でも購入可。
「こげパンだ」(NASUのラスク屋さん)
栃木県の那須町にある「NASUのラスク屋さん」。
ラスクのために焼かれたフランスパンを使用しており、袋を開けると甘く香ばしい香りが広がる。一口サイズのコロコロとした形状も特徴だ。
「特に秀逸だなと思うのが、口の中に入れてから溶けていくまでが、実にスムーズなこと。そして、カリッとしているのに、しっとり感もある」と中田も太鼓判を押す。130gで500円(税別)。
「ペルシュウ」(ボンダボン)
岐阜県の関市に店を構える「ボンダボン」。看板商品の「べルシュウ」とは、パルマハムのこと。
イタリアの名門チーム「パルマ」に中田が所属していた2001年〜2003年、同時期にパルマハム職人の修行をしていたのが、店主の多田昌豊だ。彼は、日本で唯一のパルマハム職人でもある。
中田は、同店に出会うまで、スペインのイベリコハムを好んで食べていたが、多田が作ったパルマハムを食べた瞬間、思わず「旨いじゃないか」と声がでたという。ペルシュウ(金ラベル 18カ月以上熟成100g)は2640円(税別)。
東京、栃木、岐阜の、中田英寿がその場で太鼓判を押した逸品の数々。手土産として人に贈る際には、彼が旅をしたエピソードを添えてみるのもいいだろう。