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2019.12.22

「世界の滅亡」のために備蓄すべきは金銀とビットコイン

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レベル1:経済的混乱が発生した場合

備蓄すべきもの:ビットコイン、金、銀。こうした資産を蓄えておくといいのは、経済的な混乱が発生したときには価値が急上昇するからだ。

2007年から2008年に起きた金融危機で大きな問題となったのは、カウンターパーティ・リスク(デリバティブ取引や外国為替取引などのカウンターパーティが契約満期前に経営面で行き詰まり、契約上定められた支払いが履行されないリスク)だ。ビットコイン(BTC)や白金族金属(PMG)の保有は、崩壊する危険性のあるカウンターパーティに自分の資産が渡らないようにするための良い方法だ。

金や銀よりもビットコインのほうが、取引がスムーズで保有もしやすいが、これらすべてに分散して保有するのが合理的だ。

レベル2:個人的に破綻した場合

備蓄すべきもの:ビットコイン。追い詰められて逃げ出さなければならなくなったら、ビットコインがいちばんだ。ゴールドを大量に抱えて空港の保安検査を通過するのは無理だ。

レベル3:大規模戦争が発生した場合

備蓄すべきもの:ビットコイン、金、銀。この場合はおそらく、銀が好ましい。銀、とりわけ銀貨は、少額の取引で役に立つからだ。金は、たいていの取引では価値が高すぎるうえに、人目を引いてしまう。ビットコインも便利だ。世界的に通用するうえに、持ち運びが容易だからだ。

レベル4:大規模戦争で敗者側だった場合

備蓄すべきもの:ビットコインといくらかの銀。略奪されたり接収されたりするリスクが高いので、この場合もビットコインが最も望ましい。

レベル5:最終戦争が起きた場合

核の冬が訪れると、黒い異様な煙がすべてを覆いつくすなかで、疫病まみれのゾンビが、生き残った人々に襲い掛かる。そうなれば、何を備蓄していたとしても無駄だろう。

それでも備えておきたいというなら、大量の古い10セント銀貨と、10分の1オンスのイーグル金貨をひと袋。そして、ビットコイン情報が保存されているSDカードがいい。

ほぼすべての予測がそうであるように、いつの日か破滅が訪れることを暗示する予測は、的中する可能性がそれなりにある。よって、背筋が凍るような非常時に備えて、資産の1%を確保しておくのが安心だ。事態が悪化すればするほど、そのほんのわずかの資産の価値はどんどん上昇していくだろう。

500kg(約50万ドル分)もの銀を地下室に備蓄しておく必要はない。しかし、人類の未来が不安で仕方ないのだとしたら、金や銀、ビットコインをいくらかずつ貯めておくと、心の平静が得られるかもしれない。結局、心の平静こそが、常に求められる大きな配当金なのだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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