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2019.12.21

「小さな大企業」の方程式を探せ! 1月20日、「スモール・ジャイアンツ アワード」全国大会が開催

規模は小さいけれど、未来を拓く大きな可能性を秘めた企業を発掘するForbes JAPANの「スモール・ジャイアンツ アワード」。今年は、より草の根の場所から、小さくても光る企業を選びたいという思いを反映させて、初の地方大会を進行している。8月22日には関西大会9月30日には関東大会を開催。そして2020年1月20日(月)、第3ブロックの地方大会とグランプリファイナルを兼ねた全国大会の開催が決まった。

「スモール・ジャイアンツ」は、売り上げや利益、従業員数といった規模ではなく、未来を拓くユニークな取り組みやビジネスモデル、プロダクト・サービスをいかに展開しているかによって企業の真価をはかるプロジェクトだ。全国の中小企業にネットワークをもつデロイト トーマツ ベンチャーサポートや一般社団法人ベンチャー型事業承継、マクアケ、マネーフォワードなど、豪華アドバイザリーボードの協力を得て、「小さな大企業」を探している。今回から野村證券、NCネットワーク、大正大学 地域構想研究所もアドバイザリーボードに加わった。

2017年に開始した本プロジェクトだが、第3回となる今回は新たなチャレンジとして地方大会を実施してきた。アドバイザリーボードによる推薦企業から各地方のベスト企業6〜7社を選定し、イベントでのプレゼンテーションを通じて大賞を決定。そして、年明けの全国大会で「Forbes JAPAN SMALL GIANTS AWARD 2019-2020」グランプリを発表する。

先行して開催した関西大会・関東大会では、ファイナリスト企業たちのプレゼンテーションを通じて、スモール・ジャイアンツになるための方程式ともいうべき共通項があることが浮かび上がってきた。

小さな大企業に共通する「BtoP」モデル


関西大会の受賞企業

例えば、関西大会。7社のプレゼンテーションで顕著だったのは、業種・業態は異なるものの、それぞれの会社の技術や商品、サービスが、その道のプロフェッショナルに認められていることだ。しかも、それによって、さらなるビジネスの広がりを見せている。 大賞を受賞したハート・オーガナイゼーション(大阪市淀川区)の症例検討プラットフォーム「e-casebook」は、国内外を問わず、医療のプロである医師が、技術を学ぶために利用。国家間の医療格差の是正につながり、最終的には患者の受けられる医療サービスの質が高まっていく。

アベル(大阪府八尾市)の黒いステンレス「アベルブラック」は、大手自動車メーカーのデザイナーに認められて高級車に採用されたが、これが実績となって、他の自動車メーカーや、ハイブランドの店舗の内外装にも広まっている。アーテック(大阪府八尾市)が教師の悩みを徹底的に吸い上げて開発したプログラミング教材は、世界中に広まり、今や国家指定教材に選定する国も現れるほど飛躍した。

アワードの審査員長を務めるビジネスプロデューサー・内田研一は、こうしたビジネスモデルを「BtoP(Business to Professional)」と表現した。「世界中の目利きたちに、日本の技術・商品・サービスを認めてもらう。それこそが、スモール・ジャイアンツなのだと思います」。

地方での連携という新たな側面


関東大会の受賞企業

スモール・ジャイアンツでは、これまで「グローバル」「革新性」「優れた戦略性」「地域発新ビジネス」を重要な要素としてきたが、関東大会では、新たに「地方での連携力」という側面も見えてきた。

例えば、大賞に輝いた協同商事(埼玉県川越市)だ。同社は、かつて地ビールとして展開していた「小江戸ビール」をリブランディングし、クラフトビール「COEDO」として再生させたことで知られている。国際的なビールコンテストでの受賞など、世界に向かって積極的な展開をしているが、関東大会では、川越で年に1度、住民を巻き込んだ「コエドビール祭り」を開催しているなど、地元での確固とした支持を得ていることが強調された。

「ローカル・ヒーロー」賞を受賞した石坂産業(埼玉県入間郡三芳町)も地方連携の好例だ。産業廃棄物処理業者のイメージを一変させた業界の先駆者である同社は、徹底した分別と独自技術により、産業廃棄物の再資源化率98%を達成。その一方で、「サーキュラーエコノミー」をテーマに社会の課題解決にも積極的に関わり、地元の三芳町を中心に里山保全などの活動にも注力している。


1月20日に開催される全国大会でも、こうしたスモール・ジャイアンツたちの新たな方程式が発見できるはずだ。とくに、第3ブロックの地方大会は、北海道・東北・中部・中国・四国・九州と、これまででもっとも広い地域からファイナリストを厳選しているだけに、その期待度は大きい。

また、第2回アワードグランプリのHILLTOP アメリカ現地法人CEOの山本勇輝、第1回アワード「セカンド・ローンチ賞」の大都 代表取締役の山田岳人など、過去の受賞企業の代表者が「小さな大企業」になれた理由を語る特別セッションも予定している。


(写真左から)HILLTOP アメリカ現地法人CEOの山本勇輝、大都 代表取締役の山田岳人

壇上にあがる企業は、過去のピンチをどう切り抜けて、チャンスをどう生かし、どんなドラマを繰り広げて現在に至ったのか。そして、地方大会を勝ち進み、映えある栄光を手にするのは果たしてどの「小さな大企業」か。すべては1月20日(月)、丸ビルホール&コンファレンススクエアで開催される全国大会で明らかになる。

※お申し込みは締め切らせて頂きました。

Forbes JAPAN SMALL GIANTS AWARD 2019-2020全国大会

開催日:2020年1月20日(月)

時間:13:00 開始(12:30 受付開始)19:30 終了予定

会場:丸ビルホール&コンファレンススクエア

主催:Forbes JAPAN

特別協力:アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc.

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「Forbes JAPAN SMALL GIANTS AWARD 2019-2020」特設ページ>>

文=Forbes JAPAN編集部 写真=大星直輝

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