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シネマ未来鏡


番外.「アイリッシュマン 」 マーティン・スコセッシ監督

実は、「裏の裏の裏を返した」作品として、現在、ネットフリックスで配信されているマーティン・スコセッシ監督の「アイリッシュマン」がある。一部小さな劇場でも公開されたが、筆者は劇場で2回、配信されてから1回、いまは4回目を途切れ途切れに観賞している。個人的には圧倒的な2019年のベスト1なのだが、コラムで取り上げたばかりなので、敢えて番外とした。


Netflix映画『アイリッシュマン』 11月27日(水)独占配信開始

「アイリッシュマン 」を配信するネットフリックスは、いまや世界最大の映像コンテンツ制作会社だ。2018年は120億ドル(約1.3兆円)の製作費を投入していたが、2019年は150億ドル(約1.6兆円)まで拡大したという。スコセッシ監督の長年の宿願だった「アイリッシュマン」の映画化が実現したのも、実はこの資金力があったからかとも言われている。

劇場でしか観ることができなかった映画が、ビデオやDVDを経て、いまや配信の時代に入っている。これが「裏を返す」ことを、たやすくしていることは事実だ。「アイリッシュマン」の劇場での先行公開に際しては、日本では劇場側からの猛反発もあり、小さな独立系の映画館でしか上映できなかったと聞いている。

筆者としては、「アイリッシュマン」のような映画は、劇場の大きなスクリーンでも観たい。なので、劇場と配信は共存できると信じている。このような状況のなかで、2020年はどんな作品が登場してくるのか、これもまた楽しみだ。

文=稲垣伸寿

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