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2019.12.19

最も稼ぐユーチューバー 1・3位は8歳と5歳、年収20億円以上

ウォルマートにも「ライアンの世界」ブランドのおもちゃが登場(ZikG / Shutterstock.com)


ただ、動画は足掛かりにすぎない。ライアンはオリジナルブランドのおもちゃや服、家庭用品をターゲットやウォルマート、アマゾンで販売しているほか、子ども向けケーブルテレビチャンネル「ニコロデオン」で番組を持ち、Hulu(フールー)と動画放送契約を交わしている。

ナスチャはダノンやレゴランドといったブランドとスポンサー契約を結んでおり、今後はおもちゃやモバイルゲームの立ち上げが予定され、来年には書籍も発売される。昨年には両親と共にロシアから米国に移住し、現在はフロリダ州で暮らしている。

今のうちに稼いでおこうというのも無理はない。ユーチューブは現在、児童オンライン保護法違反の疑いをめぐり米連邦取引委員会(FTC)と交わした和解に基づき、子ども向けチャンネルの収入源制限に向けて動いている。来年には最初の措置として、子ども向けコンテンツを対象としたターゲット広告を禁止する予定だ。

また、クリエーターの間からは、新たなガイドラインによって自然検索結果に影響が生じ、グーグルの検索結果のトップに子ども向け動画が表示されなくなるかもしれないとの懸念も上がっている。ユーチューバーの収入の多くは動画再生前に流れるプレロール広告によるものであり、新規定によって収入は打撃を被ることになる。

だが少なくともナスチャは、既に次の手を考えている。彼女の夢は、イルカのトレーナーと猫のお医者さんになることだ。

以下は、今年の「最も稼ぐユーチューバー」ランキングのトップ10に入った顔触れ。金額は2018年6月1日~2019年6月1日の推定年収額で、税金やエージェント・マネージャー・弁護士費用が差し引かれる前のもの。推定に当たっては、Captiv8やソーシャルブレード、ポールスターからのデータのほか、業界関係者へのインタビューの内容も加味した。

1位 ライアン・カジ/2600万ドル
2位 デュード・パーフェクト/2000万ドル
3位 アナスタシア・ラジンスカヤ/1800万ドル
4位 レット&リンク/1750万ドル
5位 ジェフリー・スター/1700万ドル
6位 プレストン・アースメント(Preston)/1400万ドル
7位タイ フェリックス・シェルベリ(PewDiePie)/1300万ドル
7位タイ マーク・フィシュバーク(Markiplier)/1300万ドル
9位 ダニエル・ミドルトン(DanTDM)/1200万ドル
10位 エヴァン・フォン(VanossGaming)/1150万ドル

翻訳・編集=遠藤宗生

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