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1月から始まる中学入試本番。最後の大詰めで、本人たち以上に緊張し、ストレスを感じるのは親たちかもしれない。また、何年か先にくるこの季節に備えて、不安になっている「非受験学年生」の保護者も多いだろう。

そんな保護者読者のため、豊富な中学受験指導実績を持つ進学塾に冬休みの過ごし方のアドバイスを聞いた。本番までの数10日の過ごし方を考える上で、また「将来の備え」として、参考にしていただきたい。

第1回の「早稲田アカデミー」に続く第2回は、進学教室「サピックス小学部」、そして「四谷大塚」。答えてくれたのは、サピックス小学部を経営する日本入試センター(SAPIX代ゼミグループ)教育事業本部本部長の広野雅明氏と、四谷大塚 教育事業本部 第1ブロックブロック長兼お茶の水校舎校舎長の成瀬勇一氏だ。


志望校を落とす? という決断(サピックス教育事業本部本部長、広野雅明氏)

まずこの時期、お子さんは親の顔色を敏感に悟ります。親の不安は全部子供に伝わるんです。ですから、まずは親が自信を持って取り組むこと。いい材料と悪い材料があったら、まずはいい材料に注目しましょう。

とくに秋口から冬にかけて、模擬試験で調子が悪いと、「志望校を変えたほうがいいか」というご相談をよく受けます。


「日本入試センター(SAPIX代ゼミグループ)」教育事業本部本部長、広野雅明氏

私は、調子が悪いからといって安易にメインの志望校を変えるのは、マイナス思考を招くだけだと考え、お勧めしてはいません。

実は、5000〜6000人が受けるサピックスの模擬試験は算数と国語で150点ずつ、理科と社会で100点ずつの、計500点満点ですが、およそ「6点」余分に得点すると、偏差値が「1」上がります。

つまり、安全志向で「偏差値1」低い学校に志望校を変えるということは、150点満点の算数の、一問一答の基本問題1題程度「しか間違えられない」ということ。たいした安全策ではないですよね。

お子さんたちは6年生の夏休みから秋口にかけて、志望校の過去問を解いています。積み重ねてきた「その学校を目指す努力」を打ち切るリスクを思えば、当初の予定通りがんばったほうが、うまく行く可能性が高いと思います。お子さんにとっても、最後の最後で受ける学校を変えるのはかなり「重い」決断ですから、少なくとも慎重になるべきですね。

文・構成=石井節子

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