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満点を取らなければ合格できない学校なんてない

親がもうひとつ注意すべきこと。それは、とくにこの時期、無理、無駄な勉強をさせないようにするということです。

たとえば、6割取れば合格する学校なら、過去問で7割取ることを目標にする。満点を目指す必要はありません。つまり、算・国・社・理で400点満点とすれば、過去問で280点取ることを目指せばよいのです。その280点も、各科目「均等に」得点する必要はないのです。

たとえば算数が苦手で国語は得意なお子さんの場合、算数は55点でいいから国語は85点を目標にすればいい。そういう風にカスタマイズした「合格のための設計図」を描くことが大切です。それ「以上」の点を取らせるための勉強は無駄なので、やめましょう。

よく発表されている「合格者平均」は、あくまで「合格した人の平均」です。先にお話しした「志望校判定テストで80%」と同様、もちろん取れれば安心できますが、トップで合格する必要はないので、あまりとらわれないようにしたいですね。

その代わりに注目したいのが、「受験者平均」。たとえば、平均的な「難関中学」の倍率は2倍と少しですから、この「受験者平均」は超えなければならない。

中学受験では、受けても受からない学校にはおそらく出願しない傾向が強いので、出願の時点で適度なフィルターがかかります。つまり、出願者はほぼ全員が合格を目指している生徒。「平均点」に意味があるのは、このためです。

科目ベースで、直前期に気をつけるべきこと

冬休みは、時事問題に注目して勉強させるのもいいと思います。社会だけでなく、理科にも時事問題が出題されます。今年ならば「リチウムイオン」、「台風」などがキーワードになる可能性があります。

また、気を付けたいのが「国語」。国語は、過去問の点数が上がるのが算数や他の科目よりも早いため、安心して直前期に文章問題をまったく解かなくなることもあります。

ですが、これには要注意です。なぜなら、文章を読み解く感覚が鈍くなり、読解スピードが落ちたり、ポイントをつかめなくなったりするからです。国語はとくに、得意だったお子様が急に点が悪くなると落ち込みが大きく、メンタル面へのダメージも軽視できません。読解問題演習は、ぜひ入学直前期まで継続していただきたいと思います。

構成=石井節子

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