世界で最も稼ぐマジシャン、4年連続でカッパーフィールドに

デビッド・カッパーフィールド(Photo by Gary Gershoff/Getty Images)

8億7500万ドル(約958億円)の総資産と、世界最大のマジック関連品コレクションを誇る博物館を保有しているデビッド・カッパーフィールド。今年の「世界で最も稼ぐマジシャン」ランキングで4年連続となる首位に立った彼は、63歳の今も“消える”気配がない。

万里の長城を通り抜けたり、自由の女神を消したりといったトリックで知られるイリュージョニストのカッパーフィールドは、今年6月までの1年間でラスベガスのMGMグランドにて654回ものショーを行い、税引き前の推定年収額は6000万ドル(約67億円)に達した。ベガスでの公演以外では、ツアーや自身の所有するムシャケイ島でのコンサートによって巨額を稼いでいる。カッパーフィールドはカリブ海バハマでムシャケイを含め11の島を所有している。

カッパーフィールドは2017年、フォーブスに対してこう語っていた。「ビジネスマンになりたかったことは一度もない。それは自然に起きること。ビジネス面に注意を傾ける必要が出てくる。(中略)ストレスもあるものの、私は仕事を楽しんでいる。島々や博物館を、自分が誇れるものに発展させることを」

今年2位となったのはペン&テラーの年収2800万ドル(約31億円)。2人は1975年から共にパフォーマンスを行っており、現在はラスベガスのカジノリゾート「リオ」で週5回の公演を行っている。また、2人が手掛ける人気番組「フール・アス」は現在6シーズン目が放送されている。

3位に入ったジ・イリュージョニスツは、ランキングの対象となった1年間で世界各国をまわり600回以上の公演を行った。現在は、ブロードウェーで「マジック・オブ・ザ・ホリデー」を興行中だ。4位はマイケル・カーボナロの1100万ドル(約12億円)、5位はクリス・エンジェルの1000万ドル(約11億円)だった。

トップ5組の年収総計は1億2300万ドル(約135億円)で、昨年から450万ドルの微増となった。年収は2018年6月1日~2019年6月1日のもので、税金とマネジメント費用が差し引かれる前の金額。算出に当たっては、ポールスター・プロからのデータに加え、エージェントやマネジャーなどの業界関係者へのインタビューの内容を加味した。

翻訳・編集=遠藤宗生

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