G7で最低。日本の #ジェンダーギャップ121位 はどれくらい「ひどい」のか

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122位 クウェート

西アジア・中東に位置する。2006年では86位だったが、2019年には122位に転落。特に「健康」、「教育」そして「政治」の分野で他と大きく引き離された。

・公立学校は、男女別々に教えている。食堂やバスの待合室も男女別々なところがある。

・女性参政権を獲得したのは、2005年。2009年にやっと4人の女性議員が初めて誕生した。

・湾岸諸国の中では、女性の社会進出は比較的多いとされるが、世界全体で見ればまだまだ低い。

・女性から離婚したい場合、2人の男性の承認が必要。虐待の証拠がない限り、離婚できない。

・健康に害があるとみなされた専門職につくことは禁止されている。

中東ジャーナリストの川上泰徳は、NEWSWEEK(ニューズウィーク)の寄稿で「女性の社会進出を阻む要因が明確な中東で、女性たちの話を聞いてきた経験から考えるなら、問題の所在が見えにくい日本の状況は、中東よりも深刻に思える」と記している。(「日本と中東の男女格差はどちらが深刻か」)この記事は3年前に掲載されている。3年後、日本の順位はさらに低くなっている。

中東と違って日本は宗教などの厳しい戒律はないが、このジェンダーギャップ指数は、なかなか表に出てこない「格差」をも数値化する上で便利だ。まずはこの現実を受け止めることが大事だろう。

日本の女性議員数は、2019年1月時点で衆議院で465中47人、参議院で242中50人だった。また、帝国データバンクの発表よると、女性管理職の割合は7.7%だった。「平等」とは程遠い数字にある。

このランキングを重く受け止めた上で、2020年何ができるか考える。個人として、組織として、家族として…。

男女格差が「中東レベル」の日本、2020年からどう変われるかが問われるだろう。

文=井土亜梨沙、大竹初奈

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