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2019.12.21

マーク・ザッカーバーグの名言と名スピーチ6選

マーク・ザッカーバーグ(Photo by Getty Images)

Facebookの創設者として知られるマーク・ザッカーバーグ。ハーバード大学を中退後、19歳にしてFacebookを起業。フォーブスが2019年3月に発表した世界長者番付では8位にランクインし、保有資産額は、623億ドルと言われている。

多くの人に影響を与えてきた、彼の名言や名スピーチを振り返る。

同じTシャツしか着ない

ザッカーバーグの逸話として有名なのは、毎日同じTシャツしか着ないということ。これはスティーブ・ジョブズやオバマ前大統領も習慣にしていた、「決断」を減らすための施策だ。

人間は1日に3万5000もの決断をするとも言われており、ザッカーバーグのような企業のトップは尚更、日々重要な決断に迫られている。余計な決断は減らし、エネルギーの消費を抑える必要があるのだ。ザッカーバーグは全く同じTシャツを20枚持っているとも言われている。

世界の富豪でありながら、給料は年間1ドル

世界長者番付で常にトップクラスにランクインしているザッカーバーグだが、13年からの給与はなんと年間で1ドル。

Facebookの利益を向上させることを優先したいと表明しており、企業のトップとしてのPR効果も高い。Google創設者のセルゲイ・ブリン、ラリー・ペイジも同様に1ドルの給与で働いている。

マーク・ザッカーバーグの生い立ち

1984年にアメリカ合衆国ニューヨーク州で生まれたザッカーバーグ。

12歳からコンピューターを本格的に学び、18歳でユーザーの音楽の好みを学習し新たに好むと推測した曲を推薦するソフト「Synapse Media Player」を開発。Microsoft社から約1億円の買収金額を提示されたという逸話も残っている。

ハーバード大学進学後は、学生がどの講義を履修しているかを検索できるソフト「CourseMatch」を開発した。その後、Facebookの原点となった「Facemash.com」という、女子学生の容姿を格付けするサービスを開発。

しかし無許可で画像を使用していたこともあり大学側からサイトを4時間でクローズされることとなった。

Facebook創設

ザッカーバーグはFacemash.comクローズ後も情報をオープンに利用する必要性を主張し、19歳で「Facebook」を開発。当初はハーバード大学の学生のみが利用できるサービスだったが、やがて他大学へも利用者が拡大した。

多くの企業からの買収の依頼が舞い込んだが「お金を儲けるために作ったのではない」とそれを拒否したという。現在ザッカーバーグのFacebookページに「Bringing the world closer together(世界の繋がりをより強く)」と記載されているように、Facebookは世界中の人と人とを繋ぐサービスとして発達していった。

ハーバード大学卒業生に向けた名スピーチ


ザッカーバーグ自身は、Facebook立ち上げの1年後に中退したが17年には、ハーバード大学の卒業式でスピーチをした。

涙ながらの熱弁に、多くの卒業生が歓声をあげた。スピーチのテーマは「purpose(目的)」。テクノロジーの発達により、多くの仕事が減りつつある今、誰もが目的意識を持つことのできる世界を作るべきだと述べた。その名スピーチの一部を紹介する。

We have a generational challenge, to not only create new jobs but create a renewed sense of purpose.
(私たちの世代の挑戦は新しい仕事を作り出すことだけでなく、新しい目的意識を作り出すことだ)

The greatest successes come from having the freedom to fail.
(偉大な成功は 、失敗する自由から生まれる)

Change starts local. Even global change starts small with people like us.
(変化というのは、身近な場所から始まる。世界的な変化だって、私たちのような小さな存在から始まる)

マーク・ザッカーバーグの名言3選

ハーバード大学でのスピーチの他にも、ザッカーバークの名言から仕事に生かせる考え方や生き方を学ぶことができる。

Done is better than perfect.
(完璧であることより、まず終わらせることが重要だ)

The biggest risk is not taking any risk.
(最大のリスクは、リスクを取らないことだ)

Facebook was not originally created to be a company. It was built to accomplish a social mission, to make the world more open and connected.
(Facebookは、会社にするために作られたものではない。世界をオープンで、より繋がったものにするという社会的ミッション達成のために作られた)

常に自らの利益よりも、社会や世界においてやるべきことが何かを優先して考えるザッカーバーグ。彼の発言から多くの人々が示唆を受け、また新たなリーダーが生まれることは間違いない。

文=齋藤優里花 写真=Getty Images

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