グレタ・トゥンベリのドキュメンタリー番組、Huluで公開へ

グレタ・トゥンベリ(Photo by Sarah Silbiger / Getty Images)

グレタ・トゥンベリ(Photo by Sarah Silbiger / Getty Images)

動画ストリーミングサービスのHuluが、スウェーデンの環境保護活動家グレタ・トゥンベリのドキュメンタリー番組を製作中だ。米誌タイムの「今年の人」にも選ばれた彼女をフィーチャーした番組は、2020年に配信開始予定という。

作品のタイトルは暫定的に「グレタ」とされている。このニュースを報じたDeadlineによると、プロデュースはドキュメンタリー製作会社B-Reel FilmsのCecilia NessenとFredrik Heinigらが手がけ、監督はNathan Grossmanが務めるという。

複数のメディアの報道で、撮影チームはトゥンベリが環境保護を訴える学校ストライキをストックホルムで始めた2018年以来、彼女をフォローしてきたとされている。DeadlinによるとHuluは、撮影の初期段階からこのプロジェクトに関わり、水面下で交渉を進めてきた。

ドナルド・トランプは先日、トゥンベリが「今年の人」に選ばれたことを「ばかげている。グレタは自分の怒りをコントロールする問題に取り組むべきだ」とツイッターでコメントした。これに対し彼女はツイッターのプロフィールを「怒りをコントロールする問題に取り組むティーンエージャー」と更新して応戦した。

トゥンベリは2018年8月に環境保護を訴える学校ストライキを開始した。金曜日には学校に行かず、国会議事堂の前で「気候のための学校ストライキ」というスウェーデン語で書かれた看板を掲げる活動を開始した。

その年の国連の気候変動会議でトゥンベリは演説を行い、学生の抗議行動は世界に拡大した。彼女は2019年のノーベル平和賞候補にも選ばれ、史上最年少の候補となっていた。10月に北欧理事会はトゥンベリに「環境賞」(The Nordic Council Environment Prize)を授与することを決めたが、彼女は「気候変動問題にもう賞はいらない」と宣言して辞退し、賞金5万2000ドルの受け取りも拒否した。

トゥンベリは発達障害の一つ、アスペルガー症候群であることを公表しており、「アスペルガーであることは私の誇りだ」と述べている。8月に彼女はツイッターで「私はアスペルガーで、普通の人とはちょっと違う。でも、状況によっては、普通じゃないことがスーパーパワーになるんだ」と述べた。

編集=上田裕資

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事