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2020.01.02

2020年注目の「中国の新ビリオネア」Part2、仮想通貨・食品等

オンラインスナック販売「Three Squirrels」創業者Zhang Liaoyuanをメインに据えて、昔の共産主義のデザインをなぞり、従業員にもっとナッツを売るように勧めるポスター(Photo by Tom Wang/South China Morning Post via Getty Images)

フォーブスは2019年11月に「中国の富豪400名ランキング」の最新版を公開した。

中国では、米中貿易戦争や減速するGDP成長率の影響にもかかわらず、2019年に新たに60名のビリオネアが誕生したが、ここではその中から注目の5名を紹介する(氏名に続くカッコ内は業種)。

既に掲載済みのPart1の5人はコチラから。

Jihan Wu(仮想通貨)
資産額:18億ドル(約1965億円)
年齢:33歳

Wuは中国最大の仮想通貨マイニング企業の1つ、「ビットメイン(Bitmain)」の共同創業者だ。彼は、もう1人の共同創業者であるMicree Zhanと長年に渡って事業を運営してきたが、Zhanが同社を追放された後、唯一の会長となった。ビットメインは、1年以上前に香港証券取引所への上場を試みたが失敗し、2019年10月に米国でのIPOを申請したとされる。Wuは仮想通貨金融サービスのスタートアップ「Matrixport」を新たに設立した。彼はビットメイン株式の約20%を保有している。

Zhang Liaoyuan(食品)
資産額:16億ドル
年齢:43歳

Zhangは、プラスチックパッケージング会社で電気技師として務めた後、オンラインでスナックを販売する「Three Squirrels」を立ち上げた。同社は、ナッツや種、ドライフルーツなどを販売し、派手なマーケティングで急速に知名度を高め、2016年には初のリアル店舗をオープンした。同社はリアル店舗を“feeding store”と呼び、現在は中国全土で70店舗を運営する。売上高は10億ドルに達し、2019年に深セン証券取引所への上場を果たした。

Jiang Jianqi(食品)
資産額:12億ドル
年齢:54歳

Jiangが2005年に設立した「Xiangpiaopiao Food」は、チルドカップに入ったインスタントミルクティーで人気を博している。他にもチルドカップに入ったフルーツティーをはじめ、風味付けされた紅茶ドリンクを販売している。同社は、中国のチルドカップミルクティー市場で60%のシェアを獲得し、現在は北米や欧州への進出を図っている。

Xiangpiaopiao Foodは上海証券取引所に上場しており、Jiangは妻と娘と合わせて70%以上の株式を保有している。
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編集=上田裕資

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