ビジネス

2020.01.01 15:00

2020年注目の「中国の新ビリオネア」Part1、教育・製造業関連


Sun Huaiqing(化粧品)
資産額:31億ドル(約3384億円)
年齢:50歳

Sunは、「Marubiアイクリーム」で知られる化粧品メーカー「Guangdong Marubi Biotechnology」の創業者だ。同社は、「Haruki」ブランドでスキンケア製品も展開している。Sunは、かつて電力機械工場で生産マネジャーを務めていたが、1990年代半ばに地元の化粧品会社に転職し、2002年にMarubiの前身となるブランドを立ち上げた。

LVMHを率いるベルナール・アルノーがMarubiに関心を示し、2013年にはLVMHのプライベートエクイティ部門であるL Capitalがマイノリティ出資をした。Marubiは2019年6月に上海証券取引所に上場を果たした。Sunと妻の持ち分は80%を超え、LVMHも株式の約9%を保有している。

Wu Junbao(教育)
資産額:20億ドル(約2183億円)
年齢:53歳

Wuが創業した「China East Education Holdings」は、2019年6月に上場を果たした。同社は上場によって6億ドル以上の資金を調達し、教育分野では史上最大のIPOとなった。同社は、情報テクノロジーやインターネットテクノロジー、自動車サービス、料理などの分野のトレーニングを提供している。

現在、香港を含む29省で145カ所の学校を運営しており、2018年の売上高は4億5000万ドルを超えた。Wuは株式の34%を保有している。

Charles Zhengyao Lu(ラッキンコーヒー出資者)
資産額:19億ドル(約2074億円)
年齢:50歳

連続起業家のLuは、仲間と創業したレンタカー会社「Car Inc.」が2007年に、配車サービス会社「UCar」が2015年にそれぞれ香港証券取引所に上場した。その後、彼はエンジェル投資家としてラッキンコーヒー(Luckin Coffee)に出資をした。

ラッキンコーヒーの創業者は、かつてLuが設立したスタートアップで幹部を務めた人物だ。同社は2017年10月に第1号店をオープンし、キャッシュレス決済とスピーディーな配達サービスなどによりたちまち中国全土に旋風を巻き起こした。今年7月時点での店舗数は約3000に達する。同社は2019年5月にナスダックへの上場を果たした。Luは同社株式の26%を保有し、その評価額が彼の資産の大部分を占める。

編集=上田裕資

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