Close RECOMMEND

フォーブス ジャパン編集部 エディター


「中国でも“ものまねメイク”をやるインフルエンサーがここ数年で増えてきたんです。ただ、その多くは半顔のメイク。まだ全顔の“ものまねメイク”をやっているインフルエンサーはいないので、私が中国で本格的に活動したら話題になるのではないか。いまが勝負するタイミングだと思い、活動を決めました」

例えば、韓国のメイクアップ・アーティストの「PONY(ポニー)」はWeiboで991万フォロワーを獲得するほか、中国で「微信小程序」と「淘宝」の2店舗を運営するなど、中国でもKOL(キーオピニオンリーダー)として人気を博している。市場が盛り上がってきているタイミングだからこそ、ざわちんも本格進出を決めたというわけだ。

実際、今年10月にざわちんは中国の有名人“ディリラバ”のものまねメイクのライブ配信を実施したところ、約17万人が視聴。好意的な反応が多く寄せられたという。

「最初は自分の“ものまねメイク”が通用するのか不安だったのですが、多くの人に『そっくり』と言ってもらえた。これで、通用する自信が少しつきました」

17歳で起業を決意

これから中国へ本格進出をするにあたって、ざわちんが“ビジネスパートナー”として選んだのがSG ENTERTAINMENTだ。

同社は2018年2月に創業。今年の10月まで“ライバーライツ”という社名だったが、11月に社名を変更した。代表取締役の上野翔太はその経緯をこう語る。

「韓国にはBig Hit EntertainmentやSM Entertainmentなどグローバル戦略に長けた芸能事務所があり、BTS(防弾少年団)やSuperM、威神V等といった世界で活躍するアーティストグループが生まれてきています。

今後、日本は人口減少が進み、国内市場が縮小を続けるからこそ、世界レベルで活躍できるアーティストやタレントの育成が必要である。そう思い、日本のタレントやアーティストを海外へ送り出す発射台のような存在となることを目指し、地対空ミサイル“SG(スティンガーミサイル)”から着想を得た社名に変更を決めました。また、日本のエンタメを世界に刺すという”Stinger(刺す)”の意味もこめられています」


アメリカの人気歌手・ホールジーとコラボする韓国の人気男性グループ「BTS(防弾少年団)」(Getty Images)

上野はもともと、高校2年生だった17歳の頃に地元の熊本で起業を決意。きっかけは母親の影響だったという。

「母がとにかく稲盛和夫氏に関する書籍が大好きで、自宅にポスターが貼ってあるほどでした。そこから影響を受け、自分自身も起業家になりたいと思ったんです。それで方法を調べたら、起業イベントが熊本で開催されることを知り、参加したのが始まりでした」

それが「Startup Weekend」だった。イベントに参加したことで、「シリコンバレーが起業の聖地だということを知った」という上野は高校卒業から2週間経ったタイミングで、留学でシリコンバレーを訪れた。

約1年ほど滞在し、現地の日本人起業家や投資家に会って話を聞いていた上野だったが、「当時の実力ではいきなりアメリカで起業するのは難しい」ことを知り、日本に帰国。その後、リッチメディアに就職し、1年ほど広告営業を経験した。

文=新國翔大 写真=小田駿一

PICK UP

あなたにおすすめ