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起業家たちの「頭の中」

株式会社divの代表取締役 真子就有氏

卒業生10000人超、満足度99%を誇り、プログラミング教育の市場を牽引するテクノロジースクール「TECH::CAMP」。同サービスを提供するdivの代表取締役・真子就有氏は、成長ベンチャー・じげん社の内定者アルバイト時代に起業を決意。

その後、世に出したサービスの2度にわたる事業撤退を乗り越え、今のサービスにたどり着いた波瀾万丈な経歴の持ち主。今回は真子氏に、起業家として重要な素養や、テクノロジースクールの未来などをドリームインキュベータの下平将人が聞いた。(全5回)

※本記事は2018年6月に掲載したインタビュー記事に加筆・修正を加えております。

一冊の本が人生観を変えた

──じげんの内定者時代に起業を決意されてからTECH::CAMP事業を軌道に乗せるまでの経緯についてお話を聞かせていただきたいです。元々起業を考えていらっしゃったのでしょうか?

ぼんやりとは考えていましたが、じげんの代表取締役社長である平尾丈さんと出会い、その圧倒的なカリスマ性に憧れて、起業するよりこちらの方が自己実現の近道だと思い、会社に入ることを決めました。

しかし、インターンをしていく中で、「自分はいわゆる普通の仕事は得意ではないな」と思いました。自分で工夫をして新しいことを創り出していくのは得意なのですが、あらかじめ定められた枠組みの中で成果を出していくのはとても難しいと感じました。

周りから見たら言い訳にしか聞こえないでしょうし、事実そうなのですが、自分の中では違和感が芽生えていました。「決められたことを正確にやる」というのが苦手なタイプなのだと思います。

加えて、その頃、岡本太郎著の『自分の中に毒を持て』を読んで、人生の価値観が大きく変わったということも起業のきっかけになりました。当時持っていた価値観として、起業家にも「偏差値」のようなものがあり、平尾さんのような偏差値が非常に高い人の近くで教えてもらえれば、自分の偏差値を早く引き上げられると考えていました。しかし、この本を読んで「偏差値なんて無い」と価値観が180度変わりました。



──その本が価値観を変えるきっかけになったのですね。

人生観のパラダイムシフトが起こったと言いますか、「偏差値を70、80まで上げたからといって何なんだ? 自分のやりたいことをやり切らなければ人生を豊かにはできない」と考えるようになりました。本を読んだ次の日には退職願の長文メールを出し、起業へと方向転換をしていました。

私は今、自分の会社を必死で経営していますが、結果も人の感情もコントロールはできない。一寸先さえ分からない。それでも、その時々で真剣に考え、やりたいことをやり抜いています。他人との比較ではなく、自分と向き合うようになり、どんな結果であろうと受け止めて誇りに思えるようになりました。

文=下平将人|提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

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