──予想に反してウケなかった動画はどういったものですか?

松浦:日本では「100個注文してみました」のような大げさな動画が閲覧される傾向がありますが、中国では、「やりすぎ系」は逆に引かれます。そして、個人的なスタンスとして、滑ったことは忘れるようにしているので、あまり覚えていないです(笑)。

石川:日本と中国では文化が違うので、例えば、お笑いでも、日本では芸人さんが頭を叩いたりすることがありますが、中国だと、「なんで頭を叩いているの?」となったりします。

2日で12万でフォロワーがつく事例も

──石川さんと初めて会ったとき、どんな印象を抱きましたか?

松浦:「日本に住んでいて、KOLでもない人がどうしてこんなビジネスを思いつくんだろう」と感心しました。元々、僕がやりたいと思っていたことでもあったわけですが、「僕の資金力や人脈では出来ないだろうな」と感じていたので、「面白そう」「是非一緒にやりたい」と感じて、日本に帰ってきました。

石川:日本においても、中国のマーケットが巨大であることは、どの経営者も理解しています。ただ、やはり、規制/税制面で「難しい」と思いがちなんですよね。そこを本気で突破しようとしている人は実はそれほど多くない。

一方で、我々はそれを「できるんじゃないか」と考えていて、様々なアプローチをしている中で、松浦との出会いがあり、正式にジョインしてもらいました。

最近では、有難いことに、中国の大手KOLプロダクションと業務提携をさせて頂いています。そのプロダクションでは、常に400人以上のKOLをオフィスに抱えていて、KOLがレッスンをしていたり、カラオケボックスのような個室でライブコマースをして、モノを売ったりしています。

──実際に事業を始めてみて、手応えはいかがですか?

石川:「日本のインフルエンサーを中国向けにプロデュースします」という事業って、ほとんどが失敗しているんですよね。でも、弊社には松浦が在籍していることに加えて、松浦の誘いで、KOL社員が何人かいるんです。さらに、KOL社員がいると、彼らのことが好きな中国人留学生が「バイトしたい」「インターンしたい」ということで、どんどん集まってきます。

結果、ミレニアル世代に強いマーケティングチームをつくることができる。彼らが企画を考えて、ユーチューバーの進出支援を行っています。また、弊社では、イチから番組をプロデュースすることも行っていて、例えば、一番伸びているチャンネルだと、2日で12万でフォロワーが付いていて、非常に大きな手応えを感じています。



最近では、日本のユーチューバープロダクションや芸能プロダクションの方々から「タレントを中国に進出させたいので、一緒にやりませんか」という話も頂いています。多くの案件の引き合いがあって、このままいくと、クリエイティブチームの方が追いつかなくなるのではないかという状況です。

文=勝木健太|写真=小田駿一

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