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──その過程で松浦さんとお会いになったのでしょうか?

石川:そうですね。「中国向けに事業を展開したい」という気持ちはずっとあったのですが、私自身、インフルエンサーでもないですし、なかなかハードルが高いなと感じていました。また、日本のユーチューバーの方にも、中国市場に目をつけて、動画を上げている方はいらっしゃいます。しかし、ユーチューバーとして著名な方で字幕付きの動画を200本くらいアップしていても、ユーチューブのようにはバズっていない状況で、フォロワー数も2万人程度です。

やはり、マーケティングが難しいというか、中国の人に「ウケる」ものをつくる必要がある。その意味で、市場を感じながら、同時に、課題を感じていましたね。そんな中、中国でビジネスを展開している知人に同行して、3日間で40〜50万人が集まるコミケに参加しました。そこで、日本人のKOLとしてトップの存在だった松浦がゲストとして呼ばれていて、打ち上げで話す機会があり、「こんなことを日本でやっていきたい」という構想を彼に伝えました。

その頃、松浦は中国に住んでいたので、最初は「何か手伝ってもらえないか」というレベル感で話をしていたのですが、松浦自身、「日本人」というコンテンツを生かして、新たな市場を切り拓いていきたいという強い想いがあり、「日本の芸能人やユーチューバーの方々を適切な形でマーケティングすれば、上手く“バズらせる”ことができるのではないか」と意気投合した結果、正式にジョインすることが決まった形です。



中国では「やりすぎ系」は嫌われる

──松浦さんがKOLとして活動し始めた頃のお話を伺いたいのですが、元々、中国に住んでいて、活動を始められたのですよね?

松浦:そうですね。22歳の時に大学を卒業し、それと同時に、中国に行きました。その後、中国で日本語教師をやっていたところ、当時の生徒から「先生の授業、凄く面白いから動画に撮影して良い?」と言われまして、それを生徒がbilibili動画に投稿したんです。当時はニーハオとシェイシェイだけしか中国語を喋れなかったんですが。動画に対するコメントや弾幕を見て、「自分の授業がウケている」ことを認識し、そこからハマりました。

──「これがウケるな」とわかったタイミングはありますか?

松浦:「これがウケるな」というよりかは、「あ、これ、ウケないんだ」と感じることの方が多かったですね。日本人と中国人では笑いのツボがまったく違う。「これは絶対ウケる」と思ったネタが滑ると、悔しいじゃないですか?

そこで、どうしたかと言うと、他の投稿者の方々の動画を色々と見て研究しました。最初はとにかく「真似」をすることから始めていきました。

文=勝木健太|写真=小田駿一

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