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デザイナー ジョルジオ・アルマーニ(Jacopo Raule / Getty Images)

ニューヨークのセントラル・パーク・ウエスト91番地にあるアパートメントのペントハウスの最初の所有者は、広くその名を知られる人物だった(新聞王と呼ばれたウィリアム・ランドルフ・ハースト)。そして、この物件の所有者はその後も代々、著名人ばかりだ。

「ブリティッシュ・ファッション・アワード2019」で功労賞を受賞したデザイナーのジョルジオ・アルマーニは先ごろ、ベッドルームが4つあるこのアパートを1750万ドル(約19億円)で購入。その前の所有者は、 携帯電話事業者Tモバイルの最高経営責任者(CEO)、ジョン・レジャーだった。

2015年にレジャーがこの物件を買ったときにも、同じフロアに別の部屋を所有しているアルマーニが購入に関心を持っていると伝えられていた。その後、レジャーは2200万ドルで売りに出し、1799万5000ドルに値下げしていた。

レジャーは建築設計事務所シェルトンミンデルに依頼して大幅な改修を行ったが、内装には1920年代の雰囲気が残されている。リビングルームの鉛ガラスとステンドグラスを使ったアーチ型の窓、木の梁、彫刻が施された暖炉のマントルピースは、この部屋に元々あったものだ。

また、ミニバーがある部屋にはもう一つの歴史の断片が残されている。うわさによれば、レビュー「ジーグフェルド・フォーリーズ」に出演していた女優でハーストの愛人だったマリオン・デイビスがバーに彫った彼女のイニシャルが、今もそのままになっているという。

また、セントラルパークを見下ろすベッドルームの装飾を施したアーチ型の窓枠やくり型が残されているほか、100年前につくられたキッチンは、モダンなデザインに違和感なく変更できることを示す好例となっている。

編集=木内涼子

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