スポティファイの「創業秘話」をネットフリックスがドラマ化

スポティファイ共同創業者のダニエル・エク(Photo by Ilya S. Savenok / Getty Images)

スポティファイ共同創業者のダニエル・エク(Photo by Ilya S. Savenok / Getty Images)

ネットフリックスが、スポティファイの創業当初を描いたドラマシリーズを製作すると発表した。ドラマのタイトルは現時点で未定だが、脚本はスウェーデンの新聞Dagens Industriの記者のSven CarlssonとJonas Leijonhufvudらが執筆した著作「スポティファイ・アントールド(Spotify Untold)」をベースとしたものになるという。

スポティファイ共同創業者のダニエル・エクとマーティン・ローレンツォンをメインに据え、スウェーデンのスタートアップシーンを描くこのドラマは、揺るがぬ信念と強固な意思で、人々の音楽の聴き方を革新しようとした起業家らの姿を描くものになる。

このプロジェクトを主導する映画監督のパー・オラフ・ソーレンセンは「この作品は、スウェーデンのテクノロジーオタクがいかに世界を変えたかを描く、現在進行形のおとぎ話だ」と述べている。

「ストーリーは極めて刺激的で波乱に富んだものとなった。スポティファイは今もなお、急激な変化の途上にある企業で、撮影している間にも何か大きなドラマが起こりそうだ」と彼は続けた。

この作品は英語とスウェーデン語で撮影され、スポティファイ創業当初のエクとマローレンツォンらの姿を描くものとなる。音楽を合法的に無料でストリーミング配信する彼らの試みは2008年に本格始動したが、当時のスウェーデンの音楽業界は海賊版や違法コピーの横行による売上の激減に直面していた。

スポティファイはその後、収益の分配に関しアーティストやレーベルから厳しい批判を受けたが、そのことについても描かれることを期待したい。様々な批判があったにせよ、個々の楽曲の再生回数に応じてアーティストやレーベルに報酬を支払う、スポティファイのビジネスモデルが、音楽業界を根底から覆したことは確かだ。

編集=上田裕資

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