ウィーワークを題材としたこのドラマは、「猿の惑星 創世記」などで知られるチャーニン・エンターテインメントとエンデヴァーコンテンツの共同プロジェクトだが、製作はまだ初期段階で、脚本家も決まっていないという。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)記者のEliot BrownとMaureen Farrellは、間もなくウィーワークに関する書籍を刊行する予定で、ドラマの脚本はその書籍をベースとしたものになるという。
ブラウンはこのドラマのエグゼクティブ・プロデューサーを兼任するとハリウッド・レポーターは伝えている。さらに、別のプロジェクトとして、ウィーワークの歴史を解き明かすドキュメンタリー番組の製作の準備も進行中とされる。
WSJの記者たちが執筆した書籍は、現代のスタートアップシーンを代表する企業として急発展を遂げた、ウィーワークの歴史とその失墜をテーマとしている。コワーキングオフィス事業を手がける同社の企業価値は、今年1月にソフトバンクが出資した時点で470億ドル(約5.1兆円)とされ、米国で最も高価値なユニコーン企業とされていた。
しかし、その後、創業者のアダム・ニューマンの常軌を逸した経営スタイルや、莫大な調達資金の私的流用が厳しい批判を浴びた結果、9月末にはIPO計画を撤回した。
ウィーワークを題材とした映像コンテンツが製作されるのは、今回が3例目となる。2008年のリーマンショックを題材とした映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転(The Big Short)」で知られる、チャールズ・ランドルフが脚本を手がける映画の製作も進行中だ。
ビジネスインダイサーも、ウィーワークを題材としたドキュメンタリー作品の製作を進めている。