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2019.12.21 17:00

移住者が殺到する「東南アジアのポートランド」。若者は何にひきつけられるのか

日没時のバンドンの街並み(Getty Images)

日没時のバンドンの街並み(Getty Images)

インドネシアの西ジャワ州に位置するバンドン。急成長するインドネシア各都市と同様、ここバンドンも人口が急増している。以前の記事でも紹介したが、ここバンドンは歴史的背景から強固なカフェカルチャーが根付いており、世界でも例を見ないほど挑戦的なデザインやコンセプトのコーヒーショップが多い。
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他方、インディペンデントなアパレル、雑貨ブランドも次々と誕生しており、移住者の急増もあいまって、さながら“東南アジアのポートランド”の様相だ。なぜバンドンにクリエイターが集まるようになったのか。2019年11月、その秘密を現地で探った。

ジャカルタのフリーランサーはバンドンを目指す

バンドン インドネシア カフェ

中庭を抱えるカフェのシンボルはスターフルーツの木だった
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バンドンの中心部から外れた場所に新しくオープンしたカフェ。小高い場所にあり、吹き抜ける風が心地いい。敷地の半分ほどが中庭のようになっており、スターフルーツの木がカフェのシンボルだ。筆者が訪れた際、コピーライターをしているというフリーランサーがパソコンと向き合っていた。このカフェを経営する男性は「このカフェのターゲットはずばりフリーランサー。午後になるともっと増えてくるよ」と笑顔で語った。

バンドン カフェ
美術館と同じ建物に入るカフェ。自然と調和した空間が心地よい。バンドンのカフェはコンセプチュアルなものが多い

筆者のローカルの友人によると、ジャカルタなどのフリーランスクリエイターが、近年数多くバンドンへと拠点を移しているという。両都市は鉄道やバンなどで結ばれており、所要時間は3〜4時間程度。両都市に拠点を置いて生活するフリーランサーも目立つ。

事実、今回の滞在では、新しいコワーキングスペースをよく目にした。定宿のすぐそばにも新たにオープンしており、夜遅くまで大勢のフリーランサーたちがパソコン作業に没頭していた。西ジャワ産のコーヒーでカフェインを摂取しながら、夢に向かって努力しているのだ。

バンドン コワーキングスペース
カフェだけでなくコワーキングスペースも市内に続々とオープンしている

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文、文中写真=田中森士

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