仕事で起きた嫌なことを考えないようにする方法

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思考と感情の間には直接的なつながりがある。思考は感情に影響を与えるものであり、その逆もしかりだ。例えば、職場で何か嫌なことがあって気が滅入っている時は、すべてのことについて悲観的になってしまう。自分に対して批判的になり、ネガティブなことばかり考えて、何もかもお終いだという思考状態になる。

元上司から受けた不当な仕打ちや、昇進を見送られたことなど、気の滅入ることをつい考え始めると、その時の悲しい気分がよみがえる。そして、それについて考えれば考えるほどに嫌な気分になる。気分が落ち込むにつれ、さらに別の悲しいことについて考えが及ぶようになる。

この悪循環を断ち切るのは難しい。仕事で起きた嫌なことを考えてしまうと、気分が大きく害される。それが仕事に影響を及ぼし、さらに嫌な日々につながることもある。職場で嫌なことがあった日は、帰宅後にも波及し、私生活や家庭との関係にも悪影響を及ぼしかねない。

この悪循環を断つ唯一の方法は、自分の思考をコントロールすることだ。暗い気分から抜け出すため、心のチャンネルを切り替える決心をしなくてはならない。

1. 心のチャンネルを切り替える

「過去の出来事について考えるな」と自分に言い聞かせても、おそらくどうにもならない。脳はすぐさま当時の不快な思考に立ち返ってしまうだろう。ラジオのチャンネルを変えるように、すかさず心のチャンネルを切り替える必要がある。

ここで重要になるのは、自分の気をそらすこと。少なくとも数分間、大きな精神的エネルギーを使う必要があることを見つけよう。例えば、次のような方法でチャンネルを切り替えることができる。

・朝、激しめの運動をする(活発に動けば動くほど、くよくよと考える時間は少なくなる)
・音楽をかけて踊る
・自分の仕事場を整理整頓する
・友人に電話し、何かポジティブなことを話す
・休み時間を利用して、会社の親睦会の計画を立てる
・退社後にできる趣味を始める

自分にとって有効な方法を見つけることが大切だ。チャンネルを切り替えるのに最適な方法は、違うものをいくつか試さないと見つからないかもしれない。
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編集=遠藤宗生

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