「ドイツ版カイリー・ジェンナー」と呼ばれる23歳の素顔

パメラ・ライフ(Photo by Sebastian Reuter / Getty Images)

ドイツで最も著名なインフルエンサーの一人として知られるパメラ・ライフは、数百万人のフォロワーを健康及びフィットネス関連のビジネスの基盤にした。ライフは先日開催された、フォーブスの欧州版「30アンダー30サミット」で、インフルエンサーから起業家への転身について語った。

ドイツ南西部のカールスルーエ出身の23歳は、SNSに健康やフィットネス関連の投稿を繰り返すうちに巨大なファンベースを獲得した。「当時は普通のティーンエージャーだった。インスタグラムが流行りはじめて、食べ物やアクセサリー、ジムで撮った写真などを、思いつくままにアップロードしていた」と話す彼女は現在、インスタグラムで440万人のフォロワーを抱えている。

インスタのフォロワーが50万人を突破した頃から、広告のオファーが舞い込むようになり、趣味で始めたSNSがビジネスになった。

それ以来、他のプラットフォームにも活動の場を広げ、ユーチューブチャンネルで150万人の購読者を誇るライフは、フィットネスプログラムのPamstrongを運営するほか、ヘアケアブランドのGHDの広告塔を務めている。また、スウェーデンのNak-dやイタリアのカルツェドニアなどのブランドとプロモーション契約も結んでいる。

先日はオランダ版フォーブスの表紙を飾った彼女は、9月のインタビューでスイスのスタートアップThe Rainforest Companyと共に立ち上げたプロダクトAçai bowlsについて語った。このアイテムは2018年の販売開始から既に75万ユニット以上が売れたという。

2019年11月には米国のカイリー・ジェンナーが美容系スタートアップCoty Incを6億ドルで売却し、話題となったが、ドイツが生んだソーシャルメディアのスターであるライフは彼女の後を追おうとしている。

ライフはまた、人々が彼女の外見やソーシャルメディア上の成功のみに注目することへの不満を述べた。「世間の人々は表面的な事柄のみに目を向け、私が情熱を注ぐプロジェクトの中身には関心がない」

現在もなお、生まれ育った故郷で暮らす彼女はSNSやインターネットから適度な距離を置いている。「今の人気がいつまで続くかは分からない。自分はあっという間に消費されてしまうのかもしれない」とライフは話す。

「でも、私が築き上げたコミュニティはとても前向きなものだ。私のことが好きじゃないのなら、フォローしなければいい。それだけのこと」と彼女は続けた。

編集=上田裕資

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