Close RECOMMEND

世界の富豪たちが携わる慈善事業に関する記事を中心に執筆

マーク・サズマン(Photo by Mint / Getty Images)

世界最大の慈善団体である「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」で、5年間に渡りCEOを務めたスーザン・デスモンド・ヘルマンが同団体を去ることが、12月5日明らかになった。

2020年の2月から彼女の後任を務めるのは現在、戦略主任を務めるマーク・サズマンだ。「私のキャリアの中で最も困難な決断を下した」と現在62歳のデスモンド・ヘルマンは声明で述べた。自身の健康問題と家庭の事情によって、この判断に至ったという。

メリンダ・ゲイツは彼女の辞任についてこのように述べた。「デスモンド・ヘルマンは私たちの財団に偉大なる貢献を果たしてくれた。サイエンスの知見や熟練したリーダーシップ、強固なカルチャーを作り出すための情熱、さらに最も感謝したいのは世界をより平等で、健康的な場所にするための彼女の献身的姿勢だ」

後任のサズマンは南アフリカ生まれの51歳で、フィナンシャル・タイムズを経て国連に務めた後、2007年にゲイツ財団に参画した。彼は2012年に財団のグローバルポリシー部門のトップに就任し、欧州やアフリカ、インド、中国などのプロジェクトを率い、海外の政府機関との交渉役を務めた。

「このポジションに就いたことに恐縮しつつ、エキサイトしている。米国だけでなく世界の人々が、健康的で前向きな暮らしを実現することを支援したい」とサズマンは話した。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団は2000年に、マイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツとその妻のメリンダによって設立された。サズマンはその4番目のリーダーに就任する。ビル・ゲイツ夫妻は今後も、共同会長として財団の運営に携わる。

総額468億ドル(約5兆円)の基本財産を保有するビル&メリンダ・ゲイツ財団は、年間約50億ドルの寄付を行っており、その多くは途上国の貧しい人々向けの医療サービスに注がれている。同財団は設立から2018年末までに、累計500億ドル以上の寄付を行った。

熟練したがん科医であるデスモンド・ヘルマンは、傑出したキャリアを誇る人物だ。彼女はカリフォルニア大学サンフランシスコ校の総長を務めた後にゲイツ財団に参画したが、その以前はバイオベンチャー企業ジェネンテックの開発主任を務めていた。

デスモンド・ヘルマンは彼女の最初のキャリアを、ウガンダのカンパラ大学から始動させ、2年間、同大学のがん研究所で過ごしていた。

編集=上田裕資

PICK UP

あなたにおすすめ

合わせて読みたい