ビジネス

2019.12.27

人類史に貢献する経営者に 「次世代の建設技術」を創造する起業家

プライマルキャピタル代表パートナー・佐々木浩史(左)とフォトラクション代表取締役CEO・中島貴春(右)


佐々木:中島さんの起業家として優れているのは、既存産業とITの掛け算ができている点。自分でコードを書いて、プロダクトを作り、両方の業界の人たちからも愛され、既存産業への愛もある。両方に強い信念がある人は本当にいないです。この会社、チームの魅力も「ここで勝ち切らないといけない人たち」がいることですね。

中島:今後は、「建設の世界を限りなくスマートにする」という事業ミッションを追求したいと思っています。価値のある、いいサービスを作り続けることは、思いをもち現実を知っている人たちが一個一個よくしていくことだと思っているので、愚直にやっていくだけですね。最終的な思いとしては、建設手法を大きく変えたコンクリートやガラスのような技術になるようにプロダクトを進化させていきたい。次世代の建設技術となり、僕らのミッションを実現させたいですね。

佐々木:僕が期待することは、日本の高度な建設技術やノウハウ、思想を、世界中の建築物や建設現場で働く人、その建築物を利用する人に届けることで、人類史に貢献する経営者になってほしい。そうしたら、僕が中島さんの起業を後押ししたことが、歴史的に見ていい仕事をしたな、となりますから。


ささき・ひろし◎プライマルキャピタル代表パートナー。1984年生まれ。東京水産大学・大学院にて予防医学・食品化学の研究に従事。卒業後に化学品メーカー、インキュベイトファンドを経て、2014年にプライマルキャピタルを設立。主な投資先は、ゲートボックス、ファブリックトーキョー、ワンビザ、コネヒトなど。

なかじま・たかはる◎フォトラクション代表取締役CEO。1988年生まれ。芝浦工業大学大学院建設工学修士課程を修了後、竹中工務店に入社。大規模建築の現場監督に従事した後、建設現場で使うシステムの企画・開発およびBMI推進を行う。2016年3月にCONCORE’S(現フォトラクション)を設立。

文=山本智之 写真=平岩 享

この記事は 「Forbes JAPAN 「スポーツ × ビジネス」は、アイデアの宝庫だ!12月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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