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これまで都会暮らしを好んできたミレニアル世代が、自らの親たちと同様に、郊外へと大挙して移り住んでおり、一部の町を「Hipsturbia(ヒップスタービア)」へと変貌させている。

Hipsturbiaとは、「hipster(サブカル系のオシャレな人)」と「suburbia(郊外)」を組み合わせた造語で、不動産の最新動向に関する調査報告書「Emerging Trends in Real Estate 2020」のなかで使われている。不動産開発などを専門とする非営利研究機関「アーバンランド・インスティチュート(ULI)」と、コンサルティング企業PwCが共同作成したこの報告書では、「不動産、開発、投資の専門家2200人以上を対象にした調査」で収集したデータがまとめられている。

ミレニアル世代は現在、「住む、働く、遊ぶ、育児」がすべて徒歩圏内で可能なダウンタウンを探しており、郊外の町を変えつつある。子どもができて家族が増え、現実に直面するミレニアル世代にとって、これまで好んできた都会生活の魅力が薄れつつあることは驚きではない。こうした動きについては、都市計画専門家や地方自治体、多くの従業員を抱える企業、開発者が注目している。

ULIキャピタル・マーケッツ・アンド・リアルエステートセンター担当の上級副社長アニタ・クレイマー(Anita Kramer)は、「いろいろな方面から、そうした話が聞こえてくる」と述べる。「ミレニアル世代は、都心での暮らしに魅力を感じていることが知られている。そのため郊外の町が、何もかもが徒歩圏内に揃っており活気もある都会的ライフスタイルに合うように活性化されてきている」

大学のある町は、おのずと人を引きつけて、ヒップスタービアへと進化している。スタンフォード大学からわずか12マイル(約19km)に位置するカリフォルニア州サンタクララは2019年夏、240エーカー(約0.97平方キロメートル)の土地を新たに開発し、オフィスとホテル、アパートが大きな公園でつながった地区に生まれ変わらせると発表した。ノースウェスタン大学があるイリノイ州エヴァントンや、アリゾナ州立大学があるアリゾナ州テンピも、同様の開発計画を検討している。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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