最も稼ぐミュージシャン、年収200億円のテイラー・スウィフトに

テイラー・スウィフト(Jeff Kravitz/FilmMagic for dcp)

テイラー・スウィフト(Jeff Kravitz/FilmMagic for dcp)

テイラー・スウィフトとカニエ・ウエストといえば、10年前のMTVビデオ・ミュージック・アワード(VMA)での対面が物議を醸して以来、“因縁の仲”にあるとも言えるが、そんな2人が今度は世界で最も稼ぐミュージシャンの座をめぐりバトルを繰り広げている。今年勝利したのは、スウィフトだ。

スウィフトは新たなレコード契約や一連のスポンサー契約、最新ツアーなどにより1年で1億8500万ドル(約200億円)を稼ぎ、フォーブスの「最も稼ぐミュージシャン」ランキングで首位に立った。スウィフトが1位になるのはここ5年で2度目。一方、2位のウエストの年収は、コラボしたスニーカー「Yeezy」の人気により1億5000万ドル(約160億円)となった。

今年のランキングでは加えて2組が年収1億ドルの大台に乗った。3位のエド・シーランと4位のイーグルスはいずれもツアー活動に励み、ここ1年でそれぞれ1億1000万ドル(約120億円)と1億ドル(約110億円)を稼いだ。5位はエルトン・ジョンで、収入はフェアウェルツアーなどにより8400万ドル(約91億円)に上った。ジェイ・Zとビヨンセ夫妻はいずれも8100万ドル(約88億円)で6位タイとなった。

ランキングの対象期間となった昨年6月からの1年間で上位10組が稼いだ合計金額は昨年の8億8600万ドルから増加し、10億ドル余りとなった。対象となった収入はツアーを含む音楽活動のほか、音楽以外での事業によるものも含まれる。算出に当たっては、ポールスターやニールセン・ミュージックによるデータを利用し、業界関係者への取材内容も加味している。収入額は税引き前のもので、エージェントやマネジャー、弁護士の費用も差し引かれていない。

今年のランキングではまたしても、音楽業界の残念な現状が浮き彫りとなった。上位40位に入った女性は10人のみで、男女比は昨年の5対1から若干の改善を見せるにとどまった。ランク入りした非白人ミュージシャンは15人で、うち5人がトップ10入りを果たした。

初登場を果たしたのは9組で、韓国の人気グループBTS(15位、年収5700万ドル)やアリアナ・グランデ(22位、年収4800万ドル)、ミーゴズ(40位、3600万ドル)が含まれる。

以下は、今年の「世界で最も稼ぐミュージシャン」トップ10とそれぞれの年収額。

1位 テイラー・スウィフト/1億8500万ドル
2位 カニエ・ウエスト/1億5000万ドル
3位 エド・シーラン/1億1000万ドル
4位 イーグルス/1億ドル
5位 エルトン・ジョン/8400万ドル
6位タイ ジェイ・Z/8100万ドル
6位タイ ビヨンセ/8100万ドル
8位 ドレイク/7500万ドル
9位 ディディ/7000万ドル
10位 メタリカ/6850万ドル

編集=遠藤宗生

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