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ファッション世界の失言

ヴィクトリアズ・シークレットの前最高経営責任者(CEO)エド・ラゼックは2018年11月、米ファッション誌『ヴォーグ』のインタビューで、「ファッションショーはファンタジーだ」と発言。プラスサイズ向けのショーのテレビ放映に興味を持つ人などいない、などと述べて批判を受け、謝罪に追い込まれた。企業としてのこうした姿勢を考えれば、リアーナのブランドがなぜ、ヴィクトリアズ・シークレットのショーを中止に追いこむほどの打撃を与えられたか、容易に理解できる。

世界的ポップスターのリアーナは、2018年5月に同じ『ヴォーグ』誌のインタビューで、「女性は、自分自身のためにランジェリーを身につけるべきだ」と述べた。「別の光のなかでランジェリーを披露することで、自信と強さを促したいと願っている」

サベージxフェンティが、自ら掲げたクリエイターとしての姿勢をしっかりと貫いていることは、容易に見て取れる。同ブランドは歌手ノーマニを初のアンバサダーとして採用した。それに続き、歌手でモデルのティナーシェや、ラッパーのドリージーも加わり、褐色の肌を持つアンバサダーを揃えている。

新しいプッシュアップ・ブラが必要

ヴィクトリアズ・シークレットは直近の業績発表カンファレンスコールで、「派手で贅沢なマーケティング手法」の縮小を決定したと述べた。プッシュアップ・ブラを広めた同社の売上は、2019年に入って6%減となっており、15%の人員削減に追い込まれている。

とはいえ、ヴィクトリアズ・シークレットにとって、すべての希望が断たれたわけではない。同社は依然としてアメリカ最大の下着ブランドだ。コアサイト・リサーチ(Coresight Research)によると、市場シェアは2013年の約32%から減少したものの、いまだに24%のシェアを誇っている。ただし、親会社エルブランズの株価は、2019年に入って25%以上も下落している。リアーナ率いるサベージxフェンティにランジェリー市場を奪取されるのを防ぐために、同社がやるべきことはたくさんありそうだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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