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マスターカードのマーケティングを牽引するラジャ・ラジャマナールCMO

取材中、驚いたことがある。人によって違いはあるが、取材ではインタビュイーがインタビュアーの質問に対して、訥々と、思いついた順番に話していくのが普通だ。原稿化する際に整理・編集していくことになる。

しかしこの人のスタイルは違った。当方からのあらゆる質問に対し、「その理由は3つあります」「10のポイントで説明します」などと、瞬時に脳内を整理した上で、そのまま原稿に使えるような返答が戻ってくるのだ。

インターブランドによるブランド価値評価ランキング「Best Global Brands2019」で、ブランド価値成長率1位に輝いたMastercard(マスターカード)のマーケティング&コミュニケーション最高責任者兼ヘルスケアプレジデントで、世界広告主連盟(WFA)代表もつとめるラジャ・ラジャマナールへの独占インタビュー。
 
3回(第1回第2回)に渡るForbes JAPAN独占インタビューも今回で最終回。マーケティングやブランディングの領域でグローバルの最先端を歩むラジャにその仕事論を聴くと、返ってきたのはインド出身の彼ならではの極めて真摯なスタイルだった。また日本という市場の魅力についても聴いた。


グローバルブランドCMOの「念持」とは?

まず私生活において大切にしていることは、インドで生まれ育ちましたので、「カルマ」の影響を受けています。カルマとは簡単に言えば、インドに伝わる因果応報を示す言葉です。

つまり、善い行いをすれば、いずれ自分にも善いこととして返ってくる。ですから私は常に善い行いをしようと心がけています。

仕事に対して一番大切にしていることは、「誠実さ」と「道義的であること」、あるいは「倫理的であること」。私が初めて仕事に就いた時に学んだことで、今でも最も大切にしています。

次に大切にしているのは、「学ぶこと」「好奇心を持ち続けること」です。

3つ目は、「フェアであること」。最近、ジェンダーのバランスや文化的なダイバシティが重視されています。その背景にあるのは、誰に対してもフェアであるべきであるという考え方です。

また、現在CMOという立場にいるわけですが、後方から指示を出すのではなく、常に自ら前線に立ち、指揮を取ることが大事なのではないかと考えています。

さらに、「勤勉さに代わるものはない」という考えのもと、一生懸命に仕事に取り組み、決して現状に満足しないようにしています。

この心構えを忘れずに、マスターカードをライフスタイルブランドとして飛躍させ、確立させていきたい。そう考えています。

聞き手:林亜季 構成:本多カツヒロ 写真:小田駿一

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