Close RECOMMEND

フォーブス ジャパン編集部 エディター


「個人投資家ギルド『BILD』に関しては、あえてファンドレイズをしていません。ファンドレイズを先にしてしまうと、集めたお金をどう運営していくべきか。出資のノルマが決まってしまう。ギルドの形態にしたことで仕事のための仕事をつくらず、適切なところに適切な人を配置している。私は“お金”もそうあるべきだと思います。だからこそファンドレイズを先にするのではなく、適切な事業に適切な分だけファイナンス支援を行えるようなスキームにしています」(川名)

「ヒト・モノ・カネ・アイデア」の投資に対する報酬は、株式、ストックオプション、レベニューシェアなど事業成長後のリターンにし、事業成長にコミットするという。

「ちゃんと事業にしていきたい思いが強くあります。ですから単なるサポートではなく、いろんな企業と共創して、新しい価値を生み出していければと思っています」(大山)

また、従来のギルド集団との違いについて、川名は「クリエイティブだけでなく事業開発もできるメンバーが集まっている点にある」という。



「トップ層のクリエイターはデザインだけでなく、そもそもこの会社はどうあるべきかを考えた上で、何をデザインに落とすか、何を発信すべきかを考えている。常に事業の核となる部分を探しにいく癖がついているんです。クリエイティブエージェンシーとは違い、クリエイティブな視点から経営を考えているメンバーが集まっているのは大きな特徴ですね」(川名)

シード期、レイター期のスタートアップだけでなく、大企業、老舗企業などの企業に対しても、それぞれが抱える課題に対して、プロフェッショナルなメンバーがチームを組み、多角的に支援を行っていくとのこと。

「年々、さまざまな新事業領域が創出され、技術革新に伴い広告もチャネルも多様化しています。さらにLGBTQをはじめ、マーケットの価値観も多様化しており、社会価値創造の難易度は高度かつ複雑化しています。そういった複雑になった社会で事業を成功させるためには多様性を持った人材が関わっていくことが重要だと考えています」(川名)



すでにいくつかの案件が動き出しているBOLD。果たして、このギルド集団は日本の社会にどのようなインパクトを残すのか。今後の動きにも注目したい。

文=新國翔大

PICK UP

あなたにおすすめ