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2019.12.09 06:30

【独占】ブランド価値成長率1位、米マスターカードCMOのプライスレスな改革


なかでも、スポーツはパッションポイントとして重視している分野です。先日、日本で開催されたラグビーワールドカップにも主要スポンサーの一社になりましたし、野球やゴルフでも世界最大のスポンサーです。他にもテニスやクリケットなどさまざまなスポーツをスポンサードしています。

こうした10の分野を通じてカード会員のみなさんには貴重な体験をしていただきたいと考え、ここ数年取り組んできました。

以上のような体験型のマーケティングへの取り組みを通じ、マスターカードを決済テクノロジー企業ではなく、ライフスタイルブランドであるという認識を広めたいと考えています。

聴覚に訴えかけるソニックブランディング

聴覚に訴えかけるソニックブランディングを採用し、成功していると自負しています。昨今、スマートスピーカーの台頭が著しい。スマートスピーカーでは視覚に訴えかけることができません。そこで、聴覚に訴え、ブランドを表現できる音楽を活用したブランディング、ソニックブランディングを考えたのです。

まず、30秒間のメロディーを制作しました。ここで気をつけたのは、覚えやすく、かつハミングできる音です。そのメロディを日本をはじめ、アメリカ、ドイツ、インド、ブラジルなどさまざまな国らしいバリエーションを持てるようにしました。さらに、シチュエーションによってセッティングできるよう工夫をこらしました。たとえば、オペラ調のメロディなど、その種類は100以上にものぼります。このメロディは、弊社が運営するレストランや広告、イベントなどで活用しています。



またソニックシグネチャーという3秒バージョンも制作しました。これは弊社を象徴する重要な音です。ですから、広告の最初や最後などに活用しています。



さらに、1.3秒バージョンも制作しました。キャッシュレス決済でデジタル端末にかざした際、取引が成立したことをお客様に知らせるための短いバーションになります。このようにソニックアーキテクチャと呼んでいる3層構造のメロディを制作し、聴覚に訴えかけるマーケティングにも力を入れています

こうした弊社のソニックブランディングは、世界的に見てもユニークで画期的なマーケティング、ブランディングだと自負しています。

聞き手=林亜季 構成=本多カツヒロ 写真=小田駿一

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