社内に眠る膨大な「ダークデータ」 その問題と活用法

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では、ダークデータの最善の利用法は何だろう。また、ダークデータの価値を最大限に引き出すためにはどうしたらよいだろうか。

まずはデータを分類し、扱わなければいけないものの感覚をつかむことだ。エンタープライズ・ストラテジー・グループ(ESG)のシニアアナリスト、クリストフ・バートランドはこう語る。

「バックアップ&リカバリー市場分野の複数の業者が、これを支援し再利用を容易にするソリューションを提供している。全体的な視点が必要で、既にデータの移動・管理を担っている既存のプロセスを活用することが重要だ」

次に、有益性を持つデータと全く役に立たないデータを洗い出すこと。ネットリックスのイリヤ・ソトニコフ上級副社長(プロダクトマネジメント担当)は「レポジトリ内のデータを論理的に整理し直し、従業員がより素早く書類を見つけられるようにする」よう助言している。また、ガバナンス方針とデータ戦略を同時に確立するとよい。

ソトニコフは「ダークデータの利用は、一度すれば終わりのプロジェクトではない。時間の経過とともに改善していくべきものだ」と述べている。

編集=遠藤宗生

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