ビジネス

2019.12.06

東アフリカ「0→1」ビジネス正攻法とは。ライドシェアで急成長のSafeBoda代表が語った

東アフリカで展開するライドシェア企業「SafeBoda」の代表、アラステア・サソック



会場には、アフリカ市場に関心を持つビジネスマンらが多く集まった

「日本の投資家に期待することは何か」。会場の参加者からの質問に対して武藤は、

すでにアフリカを「ネクストアジア」と見込み、戦略的に進出する日本企業がおり、「ホンダの事例のように、日本製品が浸透していて、高く評価されている」と前置きした上で、「ベンチャーキャピタリストに関しては、ヨーロッパに比べて日本は出遅れている」と指摘した。

ルワンダと神戸は、蜜月関係に

アフリカの中でもICT分野で高い注目を集め、急成長しているルワンダ。2016年から、この国といち早く蜜月関係を築いてきたのが神戸市だ。

ICTイノベーターコースを開設する神戸情報大学院大学では、アフリカからの留学生の受け入れをサポートしており、2013年から5年間でルワンダから32人、タンザニアから15人など計116人を受け入れてきた。

この留学生の受け入れをきっかけに、2016年には神戸の久元喜造市長がルワンダを訪問し、首都キガリ市との間でパートナー協定を結び、両国の人材育成やビジネス機会の発掘を手掛けてきた。19年1月にルワンダからカガメ大統領が来日した際には、久元市長を訪ね、会談し、強固な関係性を示した。


神戸市の「ルワンダビジネスミッション」を紹介する多名部重則

神戸市新産業課長の多名部重則が登壇し、民間企業をルワンダに派遣し、現地のビジネスの視察や若手起業家との交流を図る「ルワンダビジネスミッション」や、日本の大学生によるルワンダでの起業体験プログラムを紹介した。多名部は「ICT立国のルワンダでは、日本ではなかなかできない社会実験できる場になっている」と語った。

すでに神戸から、ルワンダでのビジネスを手がける企業が生まれている。例えば、垂直離発着型ドローンサービスを手がける「Swift Xi」や、センサーを使って農作業を効率化するシステムを開発する「Momo」だ。今後も、神戸市は日本企業のアフリカ進出を手厚くサポートしていくつもりだ。

文=督あかり 写真=Christian Tartarello

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