米UCLAに累計500億円を寄付した「ドリームワークス」共同創立者

映画製作会社「ドリームワークス」の共同創立者デヴィッド・ゲフィン(Photo by Imeh Akpanudosen/Getty Images for UCLA)

映画製作会社「ドリームワークス」の共同創立者のデヴィッド・ゲフィンが12月3日、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の医科部門に追加で4600万ドルを寄付するとアナウンスした。

今回の寄付金は、ゲフィンの名を冠したゲフィン医科大学院 (David Geffen School of Medicine)の奨学金プログラムに活動に注がれる。ゲフィンのUCLAに対する寄付金の額は、これで累計4億5000万ドル(約490億円)以上に達する。

フォーブスはゲフィンの保有資産を85億ドルと試算している。音楽レーベルのアサイラム・レコードや、ゲフィン・レコード、DGCレコードの創業者でもある彼は、2012年にUCLAに1億ドルを寄付し、ゲフィン医科大学院の奨学金を設立していた。この奨学金は学費や生活コストを無償で提供しており、設立後の10年で支援を受けた学生は414人にのぼるという。

ゲフィン自身はUCLAの卒業生ではないが、この大学との関わりは深い。彼が最初にUCLAに2億ドルを寄付したのは2002年のことで、その際に彼の名を冠したゲフィン医科大学院を設立していた。

現在76歳のゲフィンは、1960年代半ばにニューヨークにあるウィリアム・モリス・エージェンシーの社員としてキャリアをスタートした。彼は大学を出ていないが、当時は偽のUCLAの卒業証明書を作り、大卒を名のっていた。

ゲフィンは大学のみならず、アート分野に多大な寄付を行ったことでも知られている。2017年に彼はロサンゼルス・カウンティ美術館に1億5000万ドルの寄付を行った。その2年前にも、彼は1億ドルをニューヨークの総合芸術施設リンカーン・センターに寄付し、エイヴリー・フィッシャー・ホールを改修した。同ホールはその後、デヴィッド・ゲフィン・ホールに改称された。

編集=上田裕資

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