そんな彼女のファーストアルバムが今週、またもや新たな記録を達成した。ビルボードによると「When We All Fall Asleep, Where Do We Go?」のレコード版は、年末を控えたこの時期に、わずか1週間で2万枚を売り切ったという。背景にはウォルマートやターゲットが、実店舗でこのアルバムのフラッシュセールを実施したことが挙げられるが、2万枚という数字は、音楽業界の歴史に残るものだ。
1週間で2万枚のレコードを売り切ったアイリッシュは、SoundScanが1990年代にデータ集計を開始して以降で、3番目に大きな1週間あたりのレコードアルバム売上を記録した女性アーティストになった。彼女を上回る週あたりのレコード(アルバム及びシングル)売上記録を記録したのは、アデルのみだ。
アデルの「25」のレコード版は2015年のクリスマス前後の1週間に、3万1000枚が売れていた。さらに、その数週間前にも「25」のレコード版は、週あたり2万2000枚のセールスを記録していた。
アデルの「25」の初週の総売上は、ストリーミングやダウンロードの合算値で338万枚を記録しており、レコードの売上は全体のごくわずかではあるが、それでもこの数字は音楽業界の歴史を塗り替えるものだった。
クリスマスまであと数週間を残す中で、ビリー・アイリッシュがアデルに迫る記録を達成したことは非常に意義深い。「When We All Fall Asleep, Where Do We Go?」の人気が今後も継続することは確実で、なかでもレコードの売上は突出している。
2019年の終わりまでに、アイリッシュのこの作品が、史上最も売れたレコードアルバムになる可能性も十分にある。