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須藤憲司が創業したKaizen PlatformInc.は、WEBサービスのユーザーインターフェイス(UI)改善を事業とする会社。「A/Bテスト」で手軽に改善できるプラットフォーム「planBCD」を運営する。2013年3月にアメリカ・カリフォルニア州を本社として創業し、14年3月には500万ドルの資金調達を実施。14年には売上高前年比600%以上増、提供社数800社以上、利用国数41カ国以上と急成長した。堤達生がゼネラルパートナーを務めるグリーベンチャーズは13年8月に同社へ投資を行い、創業時から支えている。

堤:私が須藤さんにはじめてお会いしたのは、8年近く前のリクルート在籍時代。違うプロジェクトでしたが、同じ新規事業を開発する部署で働いていました。ある時、須藤さんの上司から「メンターをしてくれないか」と頼まれ、そこからの長い付き合いです。当時、須藤さんから考えを聞き、ブラッシュアップしたアイデアがいまのKaizen Platformの原型です。

 須藤さんはその後、リクルート最年少の執行役員になり、このまま偉くなるのかなと思っていたら、「辞めて起業しようと思うんです」と連絡がきました。

須藤:リクルートを辞める半年ぐらい前でしたね。挑戦をし続ける人生を選びたいという思いから、「アメリカで起業したいんです」と言うと、堤さんからは「いいと思う。やってみたらいいよ」と具体的なアドバイスよりも先に言われました。

堤:私は、基本的に“人だけ”では投資はしないという方針です。でも、須藤さんは別。ダメな時も、そこからリカバリーする姿を間近で見て、人となりがわかっていたので、創業当初に投資をしました。

須藤:投資を受ける際に、日米30社近く投資家回りをして気づいたのは、「堤さんはまともだ」ということ。事業経験があり、会社設立以降の“ドロドロ”“ザラザラ”をわかっている投資家はすごく少ないんですね。

堤:起業してからは毎日、本当に想定していないことが起きます。それを、投資家が「計画と違う」と言ってもしょうがない。「だってしょうがないじゃん。事業だから」というわけです。私は、事業家のスタンスに近い投資をしたいと思っています。

須藤:僕は、最初の資金調達は、次の資金調達を受けるためだと思っていました。次の資金調達に向けてリードしてくれる投資家がいないとうまくいかない。起業家は事業をよりフォーカスするのは当たり前。それを伝えるための“ストーリー”を一緒につくってくれる投資家がいるか、が重要だと思います。

 僕は、堤さんには「これやってくださいね」「誰かいい人いませんか」と、まるで社内の人のようにお願いしています(笑)。かなり働いてもらっています。

堤:結構、人使いが荒い(笑)。でも、それはとても大事なことだと思います。成功する起業家は、投資家もうまく使います。仕事柄、多くの人に会うのですが、「この人はKaizenに合うな」とかは常に考えていますから。投資先の会社には必ず言うのですが、「投資をしてもらっている」ではなく、「投資家を徹底的に使いこなせ」と。

須藤:だから、堤さんは、「一緒にサッカーをしている違うポジションの人」というイメージ。社内外とか関係なく、パスを出すし、パスを返してもらう。野球のように攻守の役割がわかれているのではなく、攻守が常に変わり、ポジションも動きながら、一緒に走ってゴールを目指すという感じです。

堤:須藤さんが優れているのは、「言葉をすごく大事にする」こと。経営者は言葉一つひとつで人の心に残るような話し方や伝え方が大事。Kaizenはグローバルで挑戦している会社ですから、言葉の力がより重要になる。今後、世界での成功を目指し、会社としてもう一段の進化が必要になると思います。とても期待していますね。

山本智之

 

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