仕事で大きな問題が発生したら? リーダーがすべき3つのこと

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2. 他者への反応や他者の扱いを意識する

周囲の人は、自分が楽観的になるべきか、怖がるべきか、落ち込むべきか、それとも全てを見捨てて逃げるべきかを見極めるため、あなたの反応を観察している。

私は過去に、非営利団体のリーダーに新たに就任した人を支援したことがある。彼は、仕事を引き受けたときに予想していたよりも財務状況が実ははるかに不健全であることに気づき、そのことについて役員会で議論した。すると一部の役員は、減り続ける資金を守るためにプログラムを減らし、従業員を大幅に削減することに加え、自分たちがいかに差し迫った緊急事態に置かれているかを全寄付者に宣言したいと考えていた。

彼は実際に一部の従業員を対象として人員削減を実施し、あまり重要でないプログラムをいくつか閉じた。しかし、同団体が絶望的な状態にあるとのメッセージを寄付者に伝えることでその関心を失わないよう、彼は全ての中核プログラムを維持すると同時に訴求力が高い新たなプログラムをいくつか導入し、新たに活力を与えた面についてポジティブな見通しを作り上げて共有した。

そうして彼は主要な寄付者の支持を集めることができ、活動と緊急資金の両方を立て直して組織を継続させることができた。

3. 全員に自分の役割を理解させ、進捗を確認する

私の顧客の一人である最高経営責任者(CEO)の企業は、大きな成長の後で停滞期に入った。私が状況を評価したところ、中間管理職の層が成長のプレッシャーに対処するため、多くの責任を非公式に共有していたことが分かった。

全ての業務と責任がこなせているように見えたため、幹部は中間管理職全員が広い範囲を薄く網羅していたことや、職務の間に明確な境界線がなくなっていたことに気づいていなかった。一つの機能に多くの人が関与し過ぎているケースもあれば、緊急事態に発展するまで仕事のいくつかの側面が見逃されていた場合もあった。

状況を明確にして職務を再配分すると業務フローは合理化され、前線の従業員は問題によってどの上司に相談すべきかを理解するようになった。また営業・マーケティングの取り組みは、再び勢いを取り戻すために必要な関心を集めることができた。

回避できないような問題が生じたり、失敗して責任を感じたりしているときには、破壊的な影響がもたらされるだけでなく個人的にも傷ついてしまう。それでも、自分の反応を確認する時間と空間を持ち、自分が同僚に対してどのように振る舞っているかを意識し、今後の全ての人の責任を明らかにすれば、危機から脱するための実践的な解決法を見つけることができる。

翻訳・編集=出田静

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